森下翔太、侍ジャパン初4番V弾 井端監督起用に一発回答!’23WBCで大谷三振に斬ったサトリア撃ち
野球日本代表「侍ジャパン」はチェコ代表との強化試合第2戦(ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024)を行い、9―0で勝って2連勝。初めて4番で起用された森下翔太外野手(24)=阪神=が一回に先制2ランを放ち、本戦に向けてアピールした。この日1次リーグA組が開幕した国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で2連覇を目指す日本は、13日にバンテリンドームナゴヤでオーストラリアとのB組初戦を迎える。 背負うものが大きくなれば、その分、力を発揮する。初めて日本代表の4番に座った森下が、先制弾で衝撃のデビューを果たした。 「どの打順を任されても行ける準備ができていた。4番を任されるのは光栄なこと。うまく芯に乗って飛んでくれた。最高の結果になったのでよかった」 阪神の選手では2008年北京五輪で新井貴浩が務めて以来の4番で、あざやかな一発回答だった。チェコの先発はサトリア。2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも日本戦に先発し、大谷(米ドジャース)から三振を奪った右腕だ。森下は一回2死一塁で打席へ。初球を見逃し、2球目の111キロの遅い変化球を仕留めた。打球は125メートル先の左中間席に着弾。バンテリンドームでの初本塁打となり、セ・リーグの全本拠地を〝制覇〟した。 森下はプロ2年で223試合に出場しながら、4番での先発は1試合。ただ、唯一先発した今年8月13日の巨人戦(東京ドーム)でも第1打席で本塁打を放っていた。4番で〝2戦連発〟。宮崎合宿から3試合連続打点をたたき出し、侍ジャパンの中でも圧倒的な存在感を放っている。 「相手投手に合わせるよりは、自分の打撃にフォーカスしている。投手(の球速)が遅いからといって、タイミングを変えたり打ち方を変えることはない。初対戦でも自分の打撃に集中しながら入れているのがいい結果につながっている」 国際試合では初めて対戦する投手が続くが、己を知り、どんな状態でも修正を加えることができるようになったのが、今の森下だ。前夜9日の強化試合でも2安打1打点と活躍していたが、この日の試合前の打撃練習では大振りすることなく強いライナーを連発。プレミア12は13日の1次リーグ初戦(対オーストラリア)がバンテリンドームで行われる。「角度を意識したら広いバンテリンでは終わり。タイミングを取って、しっかり捉えることだけ考える」とシーズンと変わらぬ考え方で試合に臨み、アーチを架けた。 井端監督も「(一回に小園の)ダブルプレーでチャンスがついえた後、ホームランで先制してくれて、助かりました」と絶賛。「ある程度、2試合で試すことができたのでよかった。いろんな戦い方ができるんじゃないかなと思っている」と新オーダーにも手応えをつかんだ。