加藤ローサさん(39)14年ぶりのドラマ主演、難役から得た学びとは|STORY
「男のくせに」とか「男だから」も禁句!
性的マイノリティに関しても、ジェンダーの問題に関しても、私たちが育ってきた環境から変化していますよね。夫が昔気質なので、「男は泣いてはいけない」という感覚が強め。私、それは違うと思うんです。誰だって泣いていいでしょう?もし子どもが小さい頃からそんな考えに囚われてしまったら、男は弱音を吐いちゃいけないんだと思うし、例えば泣いている友達に対して「男が泣いてんじゃねえ」なんて言ってしまうかも。うちでは、嫌なときや辛いとき、その思いを出していいんだよって子どもたちに伝えています。子育てって、すごく難しいですよね。親の考えは子どもに刷り込まれてしまうし、そして、次世代にまで受け継がれてしまう可能性だってあるんですから。
ドラマでは香りもテーマに
桜とモネがお揃いでつけていた香水もドラマの主軸にあって…香りって、記憶を呼び起こしますよね。今でも大切にしているのは、上京したての頃にもらったサンタ・マリア・ノヴェッラの「ローザ」。20年経ったけれど、たまに香りを嗅ぐと、上京した時の不安だらけの心情や、その頃の街の雰囲気まで思い出します。あと、初めて主演を務めたドラマ「女帝」は少し肌の露出があったので、メークさんにボディクリームを塗ってもらっていたんですけれど、それがロクシタンの桜シリーズ。たまにすれ違う人から香りがすると、その頃のことが頭に浮かぶんですよね。本当に香りって不思議。
人を愛することとは
このドラマを経て、人を愛するとか、恋するとかって、好きとか嫌いのカテゴリーにきっちり分けなくてもいいことなんだなと。付き合う・付き合わないとか、そんな単純なものでもないんだと思いました。最終回の桜とモネも、そのような感じで2人なりの愛の形を作っていきました。ご覧になった皆さんにいろんな思いを受け取ってもらえたら嬉しいですね。 ドラマ「きみの継ぐ香りは」コミックシーモア発のラブストーリー「きみの継ぐ香りは」(著者・小川まるに)がドラマ化。女友達の複雑な恋模様と、2世代にわたる初恋を描く。 □ 配信情報 U-NEXT・ABEMAなどで全話配信中 □ キャスト 星野真里、加藤ローサ ほか 衣装協力:ニット¥39,600(スローン/ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店)デニムパンツ¥29,700(アッパーハイツ/ゲストリスト)マフラー¥16,940(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店)バレエシューズ¥42,900(スペルタ/フラッパーズ)ピアス¥28,600イヤカフ¥30,800リング¥22,000ピンキーリング¥19,800(すべてプラウ) 撮影/清水将之 ヘア・メーク/YUTA. スタイリスト/MaiKo yoshida 取材/竹永久美子