RIZINランドマーク10・名古屋大会へ向けて意気込みを示したイゴール・タナベ

　「RIZINランドマーク10・名古屋大会」（11月17日、ポートメッセなごや）に出場する柔術家イゴール・タナベ（24＝セラヴィー）が28日、都内で練習を公開した。試合当日に汗が一滴も出ず、ストラッサー起一との試合を中止にしてしまった今年3月「RIZINランドマーク9・神戸大会」での計量失敗を乗り越え、どのように“復帰戦”を戦うのか。意気込みを語った。 　以下、主な一問一答は以下の通り。 　－今大会はウエルター級（－77キロ）ではなく、ライトヘビー級（－93キロ）へ階級上げての挑戦です 　「今回は今までのどの試合とも違って、ほぼ減量がない。新しい感覚というか、やっぱり減量の心配がない分、すごい練習とかに打ち込めてますし、とにかく楽しみです」 　－パワーがついたり、動きやすくなったりなど、具体的に変化は 　「試合してない間はすごい筋トレも頑張りましたし、全体的な成長を感じてますね」 　－今大会のテーマは 　「最後の試合から11カ月半空いて、僕の中では本当に復帰戦だと思っているので。ここから自分が目指す世界一になるまで止まらずにいきたいです」 　－階級を上げたのはイゴール選手からの希望 　「前回の計量失格ですごいRIZINさんに迷惑をかけましたし。それでもしばらくはウエルターで戦い続けるつもりだったんですけど、まだウエルターに落とす準備が整ってなかったというか。ウエルターでとりあえず戦うのを諦めて、いろんな人と、RIZINさんとも相談した結果、階級を上げましょうみたいな形で言われて、こういう感じになりました」 　－階級を上げてもイゴール選手の技術であれば渡り合えると 　「僕の目指す位置は、今のUFC王者だと（ウエルター級の）ベラル（ムハメド）選手だと思うんです。ベラル選手はUFC以外の大会であれば、上の階級でやっても全然やっていけると思う。それを考えたときに（自分も）上の階級でやっても勝たないといけないんじゃないのかと思って」 　－今回の対戦相手マルコス・ヨシオ・ソウザ選手とは旧知の間柄 　「マルコス選手は僕が10歳の時くらいに一回練習したことがあるだけで、それ以外は一緒に練習したりはしてないんですけど、僕が子供の時から目指す位置にいた、日本のトップ柔術家であったので。ボンサイ柔術の選手たちは好きで、やりづらいところもあるんですけど、プロになれば仕事に過ぎないので。あそこ（リング）で自分たちのベストを尽くす気持ちですね」 　－どんな試合になりそう？ 　「僕は5試合して、今までの5試合全部1ラウンドで一本を取ったので、その成績を伸ばせればと思っています。1ラウンドで決着したいです」 　－今回は柔術家同士がMMAで戦う形です 　「今までの相手と違って、寝技がずばぬけて強い選手なんですけど、それでも自分の寝技の方が強いところを見せたいです。あとはやっぱりMMAの選手として強くなった自分を見せたい。組みだけじゃなくて、打撃とかレスリングとか、全てにおいて。打撃はずっと練習してるんで、KOする可能性もあると思います」 　－先日、UFCライトヘビー級1位のイリー・プロハースカ選手と練習を行いました 　「世界は遠いけど、近いって感じですね。すごく差を感じたんですけど、遠く感じたけど、自分ならあそこまで行けると思いました」 　－先ほどの公開練習の前に横山武司選手たちとタトゥーの話をされてました。試合翌日にタトゥーを入れる予約をしているとか 　「そうですね、次の日には名古屋から帰っちゃうんで。僕がタトゥーを入れているのは名古屋なんで。（試合では）無事であることを祈って、予約しました」 　－タトゥーを入れる予定の右前腕にケガをしたら 　「腕だけは守らないと、右腕を（笑い）。でもタトゥーができない状況にはならないと思うんですよね。ヒジが折れても（前腕の）真ん中が折れたり、腕がちぎれなければ大丈夫だと思います（笑い）」 　－ヒジが折れてもタトゥー入れるんですか 　「そうですね、頑張ります（笑い）」 　－デザインは決まってるんですか 　「はい、僕はブラジル人でキリスト教信者で、イエス・キリストのタトゥーを入れようと思います」