【MLB】アレナドの移籍先としてレッドソックスが浮上 地元メディア報道 吉田正尚の動向にも影響か
ロースターの「リセット」を目指し、名三塁手ノーラン・アレナドのトレード放出を画策しているカージナルスだが、アレナドが有しているトレード拒否権の存在によって、トレードの実現が難しくなっている。先月はカージナルスとアストロズのあいだでトレード交渉が進展したものの、アレナドが移籍を拒否したことが報じられた。そんななか、レッドソックスが有力な移籍先として浮上している。地元メディア「MassLive」のクリス・コティーロ記者とショーン・マクアダム記者が報じた。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ コティーロ記者とマクアダム記者によると、レッドソックスは「アレナドにとって第1希望の球団ではないかもしれないが、移籍を希望する球団の1つではあるはずだ」とのこと。オフシーズンの早い段階で、米公式サイト「MLB.com」でカージナルスを担当するジョン・デントン記者がアレナドの希望球団としてドジャース、パドレス、エンゼルス、メッツ、フィリーズ、レッドソックスの名前を挙げており、今回の報道はそれと合致する。よって、カージナルスとレッドソックスのあいだでトレード交渉が進展した場合、アレナドは移籍を受け入れるかもしれない。 ラファエル・デバースというスター三塁手を抱えるレッドソックスがアレナドの獲得を狙うのは、デバースの守備の負担を軽減することを検討しているからだ。デバースには一塁へのコンバート案が浮上しており、アレナドを獲得した場合、アレナドのポジションを空けることは可能である。ただし、一塁には若手のトリストン・カサスがおり、デバースが指名打者に回ることも十分に考えられる。 となると、吉田正尚の出場機会にも大きな影響が及ぶのは避けられないだろう。レッドソックスがアレナドを獲得し、三塁アレナド、一塁カサス、指名打者デバースの布陣がメインになれば、吉田の出場機会は間違いなく激減する。ジャレン・デュランを中堅に置き、左翼を空けることも可能だが、若手のセダン・ラファエラに対する評価は高く、現時点では左翼デュラン、中堅ラファエラ、右翼ウィルヤー・アブレイユという布陣が有力視されている。よって、レッドソックスがアレナドを獲得した場合、吉田放出に向けた動きが加速していくかもしれない。