もう2度と会えない!? 推し活の聖地は名建築の宝庫だった!丹下健三や隈研吾ら有名建築家が設計した劇場・ホール【関東編】
アイドルやミュージシャンのライブ、コンサート、演劇、ミュージカル、オペラ、バレエなどのアート・エンターテインメントは、生で目の当たりにしてこそ本物の感動があるもの。 建築にもまた、その場に身を置いてはじめて体感できる、実空間の魅力があります。推し活にあたって、イベントと会場のマッチングの妙を楽しみながら、共により深く味わってみませんか。 名だたる建築家たちが手掛けた、関東エリアを代表する劇場・ホールの名作をご案内します。 【写真でチェック】丹下健三から隈研吾の作品も!建築家が手掛けた劇場・ホール|関東編
1.歌舞伎座〈隈研吾〉/東京都中央区
歌舞伎座は、東京都中央区銀座にある歌舞伎専用の劇場。 1889年に開場以来、火災や戦災などにより4度の建て直しを経て、第5期にあたる現在の劇場は、建築家・隈研吾が意匠設計を手掛け、2013年に完成したものです。 前期までの桃山様式の外観を極力再現しながら構造や舞台機構においては最新技術を取り入れ、背後に高層オフィスタワー「歌舞伎座タワー」を併設した複合施設「GINZA KABUKIZA」として生まれ変わりました。 歌舞伎座内に食事処や土産店が充実しているほか歌舞伎座内タワー5階の屋上庭園や地下広場「木挽町広場」が無料で開放されているなど、観劇を中心としてさまざまな楽しみが用意されています。 アクセス方法:東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅、東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅より徒歩5分 最大収容人数:1,964人
2.座・高円寺(杉並区立杉並芸術会館)〈伊東豊雄〉/東京都杉並区
座・高円寺(杉並区立杉並芸術会館)は、東京都杉並区高円寺北にある、2つの劇場とホールなどからなる複合施設。 設計を伊東豊雄が手掛け、2009年に開館しました。なかでも小劇場「座・高円寺1」は、舞台と客席の位置や形、大きさを自由に組み合わせて作品の内容に応じた空間をつくることができる、クリエイティブな空間です。 館内にはそのほか、作品づくりを支える稽古場や衣裳製作室、舞台美術製作室、音響・映像製作室や、現代劇の戯曲約5000冊を公開している「アーカイブ(書庫)」、カフェも併設されています。 まるでテントのような建物に、舞台芸術の創造と発信を強力に支援する仕組みと一般に広く開かれた文化活動の拠点としての役割が詰まった、活気溢れる施設です。 アクセス方法:JR中央線 高円寺駅より徒歩5分 最大収容人数:298人(座・高円寺2)