柱の「デュオ」が苦戦、プレミアアンチエイジの挽回策は?
大ヒットした化粧落としブラックバームなどのDUOシリーズ(写真:プレミアアンチエイジング)
クレンジングバーム(クリーム状の化粧落とし)「DUO(デュオ)」などで知られる化粧品メーカー、プレミアアンチエイジング(4934)は、業績を再び成長軌道に乗せられるのか、岐路に立っている。 9月に発表された前2022年7月期の決算は、同社の苦戦ぶりを表している。売上高は前々年同期比3.3%増の339億1100万円だったものの、営業利益は同48.4%減の24億1400万円となった。2021年7月期には売上高が2020年7月期比60%増、営業利益は2.8倍と大躍進していたが、高水準の利益を維持できず後退した格好だ。 市場が同社に向ける視線も厳しい。2020年10月に上場した同社はその後2021年7月16日に上場来高値となる19190円をつけた。しかし成長スピードの鈍化とともに株価は急降下。2022年6月23日には1777円を記録した。1年足らずで株価が10分の1以下になったのだ。現在は、2600円前後で推移している。 2021年3月に発売した「デュオ・ザ・クレンジングバームブラックリペア(以下、ブラックバーム)」がマスク着用で顕在化した毛穴悩みに訴求したことで、20代から30代の若年層でヒットし、業績を大きく引き上げた。だが、2021年末ごろからブラックバームなど売り上げの8割以上を占める主力商品デュオの成長に陰りが見えている。その理由は2つある。
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星出 遼平