夏がシーズンの野生の王国へ!【11選】
【08】北海道/日本
日本では北海道のみに生息しているエゾナキウサギ(写真)。体長は約10~20㎝ほどで、短い耳と丸くて小さい姿が特徴。冬眠せずに冬も岩穴で過ごすため、その間に食べる食料を8月末~9月頃に収穫して保存。植物を口にくわえ、せっせと巣穴へ戻る姿がかわいらしい。
【09】山口県/日本
2億年前のジュラ紀からほとんど姿を変えず、“生きた化石”ともいわれるカブトガニ(写真)。国内の繁殖地は山口県などの瀬戸内の数カ所から九州北部に限られており、干潟汚染などで個体数は減少している。毎年6~8月に産卵期を迎え、満潮時に波打ち際でつがいを作る。
【10】スワローキー野生生物保護区/ベリーズ
旧首都ベリーズシティの沖合、サンゴ礁でできた小島“キー”のひとつ。1996年にマナティ(写真)の保護を目的とした野生生物保護区に指定され、水域内にボートでは入れるが、一緒に泳いだり触れたりは禁止。保護区周辺でも目撃され、3月から夏にかけて遭遇率が高くなる。
【11】屋久島/日本
屋久島最大の砂浜、永田浜は世界有数のウミガメの産卵地として知られる。5~7月にかけて全長1mほどのアカウミガメ(写真)が一晩で20頭以上も上陸する姿は感動的。夜中に産んだ卵は2カ月ほどで孵化し、7~9月は子ガメが海へと帰っていく姿も見られる。 ※雑誌『Safari』9月号より
文=伊澤慶一