小池都知事が定例会見9月10日(全文1)東京大会は安全・安心に実施できた
東京都の小池百合子知事は10日午後、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事が定例会見(2021年9月10日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事が定例会見(2021年9月10日) ◇ ◇
宣言延長受け、都も緊急事態措置を延長
小池:それでは始めさせていただきます。今日は3点、私のほうからお伝えさせていただきます。まずコロナでありますけれども、ご承知のようにきのう、国が9月12日までのこの緊急事態宣言、まさに今その中にあるわけですが、これを9月30日の木曜日まで、月末まで延長するということを決定しました。これを受けまして、都としても緊急事態措置等の期間を延長いたしました。これも皆さんのご協力そのものであります。 新規陽性者数ですが、7日間平均にいたしまして前の週から約1300人減少しております。一方で入院患者の方、それから重症者数ですけれども高い水準が、一進一退が続いているというところであります。よって医療非常事態という状況は、この危機というのはいまだ去っていないと、そのことについては皆さんと認識を共有していきたいと思います。 そして都として重症化を防いで都民の命を守るということで、医療提供体制の強化を推進しているところで、これも国との連携によるものですが、感染症法に基づいての協力要請を医療機関にいたしました。きのうもお伝えしていますけれども、その結果としてそれぞれ医療機関のほうから回答が戻ってきておりまして、その数字をまとめますと、今月末には確保病床が6651床に増え、また重症用の病床については500床を上回りまして、503床という、この数字になります。
社会経済活動との両立に向けて方向性の検討進める
また回復期にある患者さんを転院して受け入れてくれる、回復期支援病床と呼んでいますけれども、こちらのほうが1785床にまで増加いたしました。これはとても有意義でありますし、感謝申し上げます。もちろん重症者を受けてくださる方々、本当にありがとうございます。あらためて皆さんにお礼を申し上げたいと思います。 それからこれもきのうお伝えしましたけれども、抗体カクテル、ロナプリーブという療法を進めているわけですけれども、その効果がどういうものかというのを東京iCDCのほうで分析をしていただいておりまして、その結果、都内116の医療機関での実施の状況を分析していただいた、その報告を受けております。 そうすると、投与してから14日以上経過をしている420の例のうち、約95%が軽快、これ、改善とも普通だったらいうんでしょうが、医学的には軽快された。約95%って、これ、すごい数字だと思います。引き続き抗体カクテル療法、これを必要とされる方、できるだけ早く見つけ出して、早く、発症後間もない時点で投与することが効果につながるといわれておりますので、確実に、そういった方々に確実に投与できる体制を整えてまいります。 そして今回、この緊急事態宣言の延長という節目に当たりまして、国は行動制限の緩和に向けた考え方も示されたわけであります。都といたしましてもワクチン接種、その進捗状況、また医療提供体制、これらの状況なども踏まえて、社会経済活動との両立に向けた、今後の方向性の検討を進めてまいります。 それからきのう開催いたしましたモニタリング会議にウェブで参加いただいた免疫学の第一人者の宮坂先生からワクチンの接種が十分に広がる前に緩和をしますと、イスラエルの例を引いておられましたけれども、感染が再拡大するリスクが高いですよというご説明をいただいたところであります。 また、きのうのモニタリングの会議では、人流の分析をされる西田先生からも、いつも人流の分析していただいて、西田先生の分は、いわゆるAgoopの数字ではなくて、繁華街のレジャー目的の人口、人流ですね。こちらの分析をしていただいているので、皆さんの報道と若干違うかもしれませんが、こちらの、西田先生の分析は人流を見るのに極めて有効ということで、いつもご報告いただいております。西田先生からはあらためて、報道などで夜遅くまで飲食している、またはお店を開いている、そういう一部の方々の映像を目にすると、結局それが、全体がリスクの高い行動に流されるという、これ、社会心理学でいわれるリスキーシフトということにつながるという、そのようなご指摘をいただいております。