自民党・石破元幹事長が記者会見(全文2)日米地位協定の改定は可能
政府は正確な情報を迅速に出せているか
日刊ゲンダイ:日刊ゲンダイの小塚と申します。よろしくお願いします。先ほど発言の中で、政府として正確な情報を迅速に出すというのが極めて重要だということと、あと、国民に対してきちんと説明するのが重要だというふうにおっしゃっていたんですけれども、先週土曜日に安倍首相が記者会見開きました。このところ安部さんが2週間おきに、これで3回目なんですけれども記者会見を開いています。 直近で考えてもなんですが、政府として正確な情報を迅速に出すということが、今現在政府はやれているのかどうかというのが1つと、あと、先ほど、常に自身が総理だったらということでお考えになられるということだったんですが、石破さんだったらば正確な情報を迅速に出すということで、例えばどういうふうにやられるか、違うのか、同じなのか、その辺を含めてお願いいたします。 石破:やはり進化は遂げつつあるんじゃないかなと思いますですね。頻度においても、時間においても、読み上げただけでおしまいと、あるいは予定された時間だけでおしまいということではなく、進化は遂げつつあると思っているし、それがさらに進化することを望みたいと思っています。 やはり日本独特の、評価は別として、記者クラブ制度というものがあって、そこにおいて権力側の意向に沿わないと、1社だけ特オチしちゃうとか、それは私あまり日本の民主主義において望ましいことだとは正直思っておりません。ただそれは言論に対して、われわれ一種の権力側にいる人間が意見をすることにもなりかねませんので、そこは注意して言わなければいけないことはよく分かっています。
立場を異にする人の理解をいかに増やすか
言論に立場を置かれる方々がどうあるべきなのか、ということ。われわれが言論に介入するというということは厳に慎まねばならないということを承知の上で、それはお考えいただくとまた違う展開があるのではないかなというふうに思ったりしております。 で、総理の会見録も、全部拝見はしております。それは総理が知るはずがないだろう、みたいなご質問もないではないかもしれない。ですけども、総理はオールマイティーでなんでも知っているわけではないので、それは少し時間をください、とか、政府参考人ではありませんけれども、この人に応えてもらいます、とかいう対応があってもいいのではないだろうか。それは自民党総裁の会見ではございませんので、内閣総理大臣の会見ですので、いかに立場を異にする方であっても、その向こうには日本国の主権者たる国民がいるわけであって、そういう方々のご理解をいかに増やすかというような意識を私は総理大臣になったことがないのでそんなことが言えるのかもしれませんけど、そうあるべきだと思っています。私は、どうぞ。 反省を込めて申し上げれば、迅速な情報は間違いが多いと、正確な情報は遅いと、これは情報の持っている宿命だと思っています。私の防衛大臣のときにイージス艦の衝突事故が起きまして、あのときに大臣会見っていうのを頻繁に行いました。今分かっている情報は、というふうに申し上げました。後ほど訂正することが多かったです。これ良かったのだろうか、というのは今も私の思いの中にありまして、今入った情報で未確認ですが、という前提を置いて申し上げたほうがいいのかなって思いますけれど、そこは受け取る側によって、そこの確認中ですがとかいうのをすっ飛ばして、トップたる大臣はこのように言ったよ、ということがかえってよくないことを引き起こすのかもしれない。それはメディアの方々と、どういうような情報を出すのが良いのか、そういうような意見交換はやらなきゃいかんと思っています、内外含めて。 (01:10:13~01:11:18 聴取不能)