自民党・石破元幹事長が記者会見(全文2)日米地位協定の改定は可能
移民政策は特効薬になり得ない
記者1:【**********そしてもう1つ、***********安部さんはまだ************* 01:11:21】ことについてもお願いします。 石破:ありがとうございました。移民政策というものは、日本の人口減少を止める特効薬とはなり得ないものだと思っております。しかし、この労働力がこれだけ減っている状況においては、政策として採用する価値があるものだと思いますが、日本人が嫌がる仕事を安い値段、価格で外国人の人にやってもらおうというような考え方があるとすれば、それは絶対にやめるべきだと思います。 軽々には申し上げられませんが、キリスト教対イスラム教というようなそういう対立が日本国においてはない。あるいは日本人は、誰とは言いませんが、日本語がしゃべれる外国人は実は大好きだということがありまして、垣根が低い部分は存在するのだと思っています。 ドイツがそうであるように、あるいは韓国がそうであるように、国家の責任において国の言語を教える。意外と日本語って難しい言葉でありまして、フィリピンの方に英語もしくはタガログ語で日本語を教えちゃ駄目で、日本語で教えなきゃいかんだろうねと。つまり私も日本語で英語を習ったものですから、こういう英語のありさまで、読めるし書けるがしゃべれないと、こういうことが起こるわけで。で、日本語なら日本語できちんと日本語を教えるということ、あるいは日本のいろいろな伝統、文化、習慣、そういうものを教える。ドイツでも韓国でも600時間掛けてそういう教育を行い、そして入ってきた方々がその国において可能な限り能力を発揮できる環境を整えていると承知をしております。それは政府において行うべきものだと私は思います。
切迫度は介護、医療、年金の順
社会保障なかんずく介護と医療、年金もそうなんですけど、切迫度の順番からいえば介護、医療、年金の順だろうと思っていますが、これはまったくサステナブルな状況を外れつつある。サステナブルでないとは断言しませんけれども、これから、いわゆる昭和、1947年、1948年、1949年に生まれられた、今の3倍以上の人が生まれてるわけですから、そういう方々が75歳以上になられるという時期が確実に来るわけで、そうしますと、介護と医療、年金、そういうもののサステナビリティが相当に失われるので、そのための方策は今打ち出さないと間に合わないということであります。 そうしますと、グローバリズムがこんなに進展する前、私が当選1回目、今から30年以上前ですが、に導入された、経済は伸びる、人口は増えるという時代に、格差がこんなに広がっていない時代に導入された消費税の果たすべき役割は、当然、変化をきたさねばならないものだと思っています。 病気にならないこと、要介護にならないためのインセンティブとはなんなのかということ、これも早急に見いだしていかねばなりません。という意味において、今回のドイツにおける医療の極めて厳しい状況というのをよく学びたいと思っています。交通インフラと情報インフラが発達すればするほど、東京に一極集中が進み地方が疲弊するというのは、国の仕組みそのものを変えなければいけないということを示唆するものでございます。 司会:手短に質問のほうをお願いします。簡単に。 【書き起こし】自民党・石破元幹事長が記者会見 全文3に続く