自民党・石破元幹事長が記者会見(全文2)日米地位協定の改定は可能
絶対的な神の前において自分は無力
たった1つ申し上げるとすれば、絶対的な神の前において自分は無力であると、価値のないものであるということを常に認識をしているということではないでしょうか。つまりやっていることは間違いだらけであると。しかしそれをどうぞ改めてくださいというふうに神に祈るということが、キリスト教に限らないのかもしれませんが、自分のやっていることは間違いが多いと。しかしそれをどうぞ改めてくださいと祈ることができるのは幸せなことだと思っております。ただ誤りだらけだというと、おまえ大丈夫かよって話になりかねないので誤りがないように日々努力をしなければいけないことは言うまでもございません。 こういう危機において非常に強大な権力を持った国家、そして情報統制が行いうる国家、それは言葉にいろんな意味があることを十分承知の上でいえば、人権というものの尊重と背馳する、反することではございますが、強大な権限を持ち情報統制をなしうる国家というのは危機に強いということは確かだと思っております。 しかしチャーチルが残した言葉にありますように、民主主義というものは最悪の政治制度であるが、今まで存在したあらゆる政治制度を除けば最悪であると。つまりチャーチルらしい皮肉な言い方で、そうは言っても民主主義っていうのは価値があるものだということに私は賛同するものであります。 時間も掛かる、コストも掛かる、ベストな結論が出ることは極めてまれである、それは民主主義の持っておる本質でございます。しかし可能な限り、参加する権利の持っている者が参加する、そして、健全な言論が存在する、そして少数意見が尊重される、その3つが機能すれば、民主主義というものはそういう独裁体制と比しても遜色がないものとして機能しうる、それを目指すことは大事だと思っています。 グローバリズムというものが、国と国との格差は縮めるが、国内における格差を拡大させるものである、ということもグローバリズムの持っている本質であって、その行き過ぎを是正するのに当たって、国家主権というものが見直されるのは必然の流れだと考えております。 司会:(英語)