大人の語り場 住民つなぐ 地域の魅力を再発見 ふれあいセンター洗馬 長野県塩尻市
長野県塩尻市洗馬のふれあいセンター洗馬で「みんなの語り場」が開かれている。地域で活動する地元の大人たちの取り組みや熱意を聞き、参加者同士で日々の暮らしや地域の様子を自由に話す場だ。洗馬公民館や市社会福祉協議会などが本年度に始めた。参加者には「地元に住んでいながら、地元を知っているようで知らなかった」「いい刺激になる」と好評で、洗馬の魅力を再発見し、住民同士がつながる機会になっている。 21日に2回目があり、20人が訪れた。ゲストは2人で、そば店「芳香庵みのる」の木村稔さん(72)が、会社を定年退職後に念願のそば店を開業した経緯や今後の目標を語った。洗馬小学校PTAの下小曽部地区支部長の太田美和さん(47)は、夏休み中の小学生向けに集落センターで開いたお楽しみ会や、「子ども会新聞」の発行などを紹介した。 グループごとに自由に語る時間は、そばやPTA活動、高齢者の見守り活動、住民の居場所づくり、お薦めの散歩コースなどが話題になっていた。太田さんは「世代が違う皆さんに会ってお話ができて一つ一つが勉強になる。つながりがつくれたら」と喜んでいた。 洗馬地区には「魅力的な大人がたくさんいる」として、人材の発掘や新たな活動づくりも目指し、7月に1回目を開いた。コーヒーやお茶、地元のカフェ店のスイーツを味わいながら語らう和やかな雰囲気が人気という。洗馬公民館主事の古畑千穂さんは「地域の皆さんが語り場を通じて仲良くなり、地域のために何かしたいと動き出してもらえたら」と期待していた。
市民タイムス