【ソフトバンク】MVP近藤健介が心機一転 徳之島自主トレで今季3大公約明かす 守備も打撃も
ソフトバンク近藤健介外野手(31)が9日、鹿児島県南部に位置する離島の徳之島で自主トレを公開し、今季の「3大公約」を掲げた。コンバートが決まった右翼守備で全試合出場、4年連続の打率3割・出塁率4割、OPS10割を目標に定めた。昨季は移籍2年目で初の首位打者やパ・リーグMVPを獲得。「投高打低」にあらがう最強打者がリーグ2連覇と5年ぶり日本一へ導く。 ◇ ◇ ◇ 近藤は、囲み取材が始まる直前まで打撃フォームを入念に確認。フリー打撃のミスショットには「なんでこうなんるんやろ」とつぶやいた。昨季は初の首位打者、4度目の最高出塁率、念願のリーグMVPまで獲得。輝かしい実績も16年から自主トレを行う徳之島に来れば「『1年が始まるな』という思い」と心機一転。移籍3年目となる今季は「3大公約」を掲げた。 <1>右翼で全試合出場 小久保監督は今季から「右翼近藤、左翼柳田」の新構想を明言。チーム最年長で37歳になる柳田の負担軽減が目的で、柳田はDHも兼ねる。近藤は「僕がDHにいっちゃうと意味がなくなってしまう。守れる時はライトにつけるように」と右翼で、2年ぶりの143試合出場を理想に掲げた。 <2>4年連続の打率3割・出塁率4割 近藤にとっては永遠の目標。「計算しやすい選手、安定した成績を常に求めていきたい」。目標の上方修正はなく、あくまで「安打製造機」「出塁の鬼」として貢献する。日本ハム時代の22年から3年連続で打率3割と出塁率4割を達成中。球界の「投高打低」にあらがう男は「ノルマというか、やらないといけない」と自身の役割を熟知している。 <3>OPS10割 MLBで重視される指標のひとつで、近年ではNPBでも根付いているOPS。出塁率+長打率で算出され、平均は0・70前後。10割で超一流と言われている。意識は「しています」と即答し「やっぱり長打。長打でより磨きがかかってくればいける」。直近2年は近藤がパ・リーグトップも大台到達者はセを含めて不在だった。10割に達すれば22年のヤクルト村上、オリックス吉田正以来になる。 春季キャンプは独自調整が許されている「S班」で、キャンプインは2月15日の予定。「自分のやりたいことだったり個人の練習に時間が割ける。いい時間にしたい」と球団の新たな取り組みに感謝した。誰もが認める球界最強打者。さらにパワーアップしてリーグ2連覇と日本一奪還へ導く。【只松憲】