FC東京がコンパクトな陣形と堅守で浦和に完封勝利。なかでも精力的に振る舞っていた選手は…【コラム】
後半も崩される気配はあまりなかった
2024年9月21日、埼玉スタジアム2002に乗り込んでのアウェーゲーム。FC東京は前節の名古屋グランパス戦(4-1と勝利)からひとり入れ替えたスタメン(エンリケ・トレヴィザン→木本恭生)で臨んだ。 【PHOTO】新ユニ姿を披露!日本代表戦に華を添えた影山優佳を特集! 4-2-3-1システムでスタートさせたFC東京は、右サイドバックを担った小泉慶が狙われる形で立ち上がりから苦戦。浦和の左サイド、関根貴大の個人技に手を焼き、このまま押し込まれる展開になるようにも映った。 しかし、10分に幸運な形で先制した。俵積田晃太のシュートが相手のミスを誘ってそのままゴールに吸い込まれたのだ(記録はオウンゴール)。すると、その5分後にはCKのチャンスから今度は相手のハンドを誘ってPKを獲得。これを荒木遼太郎が冷静に決め、FC東京は早々と2点をリードした。 リズムよくゴールを重ねたからか、立ち上がりに浮き足立っていたのが嘘のようにFC東京は前半途中から冷静に試合を運んだ。コンパクトな陣形を保ちつつ、サイドのふたり、仲川輝人と俵積田の個人技を活かした攻撃で追加点を狙った戦いぶりが安定していた。カウンターを食らった際はCFのディエゴ・オリヴェイラも懸命に帰陣するなど、フォア・ザ・チームのスタンスが複数の局面で見て取れた。 なかでも精力的に振る舞っていたのが、2列目の右サイドを担った仲川だ。カウンターの起点になりつつ、ボールを奪われれば素早くプレスバックして相手の自由を奪う。チームが連動した守備で浦和の攻撃を弾き返せた一因は間違いなく、仲川の献身にあった。 引いて戦う時間帯が多かった後半も、しっかりと組織立ったディフェンスを実践しており、崩される気配はあまりなかった。CBの木本、左サイドバックの岡哲平の気迫溢れる守備もあり、結果は2-0。説得力十分の完封勝利だった。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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