実は「食いしばり」のせいかも…加齢のせいだと思っていた頭痛や肩こり【歯科医が解説】|STORY
顔の左右の歪みや肥大化、加齢のせいだと思っていた頭痛や肩こりといった40代のあるある悩みは食いしばりが原因かも? 早めの対処が幸せへの道。あなたに合った「食いしばり外来」へ、レッツゴー!
全部 “食いしばり”が原因かも!?
◯ みんなの経験談 ・左右で顔が非対称に。鏡を見るたびに鬱になりそうでした。(坂本絵美さん〈44〉主婦) ・エラがどんどん張って顔が四角くなってしまった。(藤畑まみさん〈40〉公務員) ・食いしばりが原因で顎関節症になり、年に数回顎が外れる。(東 理恵さん〈49〉本誌ライター)
・自分でも気が付いている食いしばり。力を入れすぎて仕事中に奥歯が砕けました。今はセラミックですが、それも削れることも。(山本亜衣さん〈45〉美容関係) ・ある日突然、口が開けられなくなり、食事ができなくなりました。そのまま顎関節症に。 自宅から遠い大学病院まで通いました。(石澤扶美恵〈36〉本誌ライター)
・よく睡眠中に悪夢を見て目が覚める。自分でも気が付くけどそういう時はだいたい食いしばっている。(伊藤洋子さん〈42〉会社員) ・朝起きると頭痛と吐き気がすごく薬を飲んでも治らない。3日以上続くことも……。(河原木亜沙美さん〈44〉主婦)
ほとんどの歯科で診断が可能! まずはかかりつけ医に相談を
◼️歯科医・ 三木尚子先生 駿河台・デンタルオフィス院長。オーラルケアを通じて人々を幸せと健康に導くことを目標に活動。わかりやすくて面白い、「なおこ先生@歯医者」のYouTube配信も人気。 食いしばりは、多忙で様々なストレスを多く抱える現代人のほとんどの人に見られる現象です。上下の歯が強く接触した状態を指し、 ①グラインディング(歯をギリギリ擦り合わせる) ②クレンチング(無意識にグッと嚙み締める) ③タッピング(歯をカチカチ鳴らす) の3つに大別されます。 ストレス発散になるので、食いしばり自体は悪いことではありませんが、しすぎによる弊害は体の不調につながるので、早めの治療がおすすめです。
アレッ?と思ったら セルフチェック
ほとんどは自覚なく、歯ぎしりや食いしばりをしている人が多く、その力が強すぎる場合あらゆる弊害を引き起こします。まずは自分がどのような状態であるか日々のチェックが大切です。 ・歯ぎしりを家族から指摘されたことがある ・朝起きると顎が疲れている ・歯科医院で歯のすり減りを指摘された ・集中している・緊張しているときに ・食いしばる癖がある ・詰め物がよく外れる ・知覚過敏がある ・歯の根元がくさび形に削れている 取材/竹永久美子、渡辺景子 イラスト/香川尚子 ※情報は2024年11月号掲載時のものです。