【卓球】「T.T彩たま」水野裕哉監督、苦境を乗り越え快進撃。リーグ初制覇へ手応え
「10-10のような緊張感の高い場面でポイントを取れるようになったことが、チームの安定した強さに繋がっている」
卓球Tリーグで現在11勝6敗(12月23日現在)と快進撃を見せ、首位に立つ「T.T彩たま」。過去6シーズンは下位グループに沈んでいることが多かったチームは何が変わったのか。卓球王国PLUSの独占インタビューで語っているのは就任1年目の水野裕哉監督だ。 今季、序盤は3連敗と苦しいスタートであったが、第4戦で琉球アスティーダを下し、流れをつかんだ。「シングルスで10連敗するなど厳しい状況だったが、宇田幸矢が勝利したことでチームの雰囲気が大きく変わった」と水野監督は語る。 今シーズンの「彩たま」は、昨シーズンの課題であった接戦での勝負強さを身につけたことが成績に直結している。「10-10のような緊張感の高い場面でポイントを取れるようになったことが、チームの安定した強さに繋がっている」と監督は評価する。加えて、小林広夢・有延大夢ペアの活躍や、有延のシングルスでの勝利も大きな支えとなっている。特に小林・有延ペアは今季新たに組まれたペアながらも12勝3敗と高い勝率を誇り、チーム戦略の核として機能しているという。 また、水野監督の采配も快進撃を後押ししている。選手たちが迷いを見せる重要な場面では、ベンチから明確な指示を出し、選手の決断をサポート。「迷いを断ち切ることで、選手が自信を持ってプレーできるようになった」と手応えを語る。さらに、選手選考やチーム運営において、役員陣から全面的な信頼とサポートを得られていることも、チームの結束力を高める要因となっている。 「彩たま」の快進撃を象徴するターニングポイントは、第4戦の琉球戦での初勝利と、11月の地元埼玉県・三郷での3連戦で3勝を挙げたことだと水野監督は振り返る。「一つの勝利が流れを変え、チーム全体の自信となった」とし、今後のリーグ初制覇に向けてさらに全力を尽くす意気込みを示した。 <卓球王国PLUS T.T彩たま 水野裕哉監督に聞く。快進撃を続けるT.T彩たまに何が起きているのか!?>