「ヤバい、手持ちのボールがなくなった」 ショットがまだまだ定まらない… ラウンド中はボールを何個持っておくべき?
最低でも「12個」 できれば余裕を持って「20個」
OBや池ポチャなどで、ラウンド中にボールを紛失してしまうケースが多いビギナー。ショットが定まらず想定以上にボールをなくしてしまい、プレー中に「ストックがなくなってしまった……」なんて事態に陥るのは避けたいところです。 【動画】違いは一目瞭然! これが“キレイなボール”と“汚れたボール”の転がり具合の「圧倒的な差」です では、ビギナーは1ラウンドにつき何個のボールを持っていくと安心なのでしょうか。
結論からいえば、最低でも「12個(1ダース)」、できれば余裕を持って「20個」ほど持っていくのがオススメです。もちろん、その人のレベルやコースレイアウトなどにもよりますが、そもそも消耗品であるボールを多く持っていても不都合はないはずです。 また、ラウンド時には今から打つボールとして1個、ポケットにも常に1~2個を準備しておくとベターでしょう。こうしておけば、仮にOBや池に打ち込んでしまった場合でもスムーズに打ち直すことができます。 ポケットに準備しておかないと、カートに戻ってバッグの中をガサガサすることになり、プレーファストの妨げになるだけでなく、「早く打たなくちゃ……」という焦りまで増幅して負のスパイラルに陥りかねません。 もちろん、ボールをたくさん持っているからといって「なくしてもいいや」という気持ちでショットに臨むのは「百害あって一利なし」。ラウンドではナイスショットを打つことよりも“なるべくボールをなくさない”ことを目指したほうが、いい結果につながることも少なくありません。それはビギナーだけではなく、100切りや90切りを目指すレベルのゴルファーでも同じです。 ゴルフはナイスショットの数を競うのではなく、より少ない打数で上がることが本来の目的。もちろん“今日イチ”のナイスショットを放つこともゴルフの醍醐味(だいごみ)ですが、スコアメイクに関していえば、次のショットが打ちやすい場所へと“ボールを運んであげる”ことを優先するといいでしょう。
ロストボールには「紛失球」と「中古ボール」という2つの意味がある
また、ゴルフには「ロストボール」という言葉がありますが、実は2つの意味があります。 1つ目は「プレー中にボールを紛失してしまったときに適用されるルール」です。林や深いラフに打ち込んでしまい、ボールを探し始めてから3分以内に見つけられない場合は「ロストボール(紛失球)」となり、1罰打を加えてそのボールを打った場所から打ち直すことが正式なルール。競技などでOBやロストボールの恐れがある場合は、暫定球を打っておくのが一般的です。 一方、スロープレーを防ぐローカルルールもあり、2罰打を加えてボールを紛失した付近から打ち直すか、ティーショットがロストボールになった場合はプレーイング4(前進4打)を利用してプレーを進行することもできます。 2つ目は「ゴルフ場で回収された中古ボール」のことを指します。池や林などで専門業者に回収されたボールは洗浄と選別を経て、リーズナブルな価格の「ロストボール(中古ボール)」として再販されます。 ロストボールは新品ボールの半値以下の価格で購入できるので、ボールを紛失しやすいビギナーにとっては心強い味方。とはいえ「安いものには理由がある」の例に漏れず、ゴルフ場で放置されていたボールは新品時よりも品質が低下しています。 ロストボールはその状態によって「A」~「C」といった具合にランク付けされていることも多く、なるべく状態のいいものを選んだほうがベターでしょう。 加えて、同じメーカーと銘柄でそろえたほうが、打ったときのフィーリングが変わらないので上達の助けになるはずです。さらには、スピン系よりもディスタンス系のボールのほうが、ビギナーに多いスライスが抑制されます。 ロストボールも含め、さまざまな銘柄が販売されてるゴルフボール。自身のレベルや上達具合に合わせながら“お気に入りのボール”を見つけることも、ゴルフの楽しさの一つかもしれません。
ピーコックブルー