J2残留かJ1復帰か「自分でもわかってない」 前例なき4年連続レンタル?…25歳が明かした悩める胸の内【コラム】
昇格プレーオフで岡山に敗戦「僕たちが未熟だったと思います」
胸の内に秘めてきた考えの一端を初めて明かした。来たる2025年シーズン、自分はどのチームの所属になるのか。ベガルタ仙台の攻撃陣をけん引してきたFW中島元彦が静かな口調で絞り出した。 【動画】J2なのに…収容率88%の壮観スタジアム J1超えの光景に「目を疑った」 「昇格させて残ろう、という気持ちもありました」 所属して3年目となる仙台を、2021シーズンを最後に遠ざかっているJ1へ復帰させ、自らも引き続きエースとしてプレーする。中島が思い描いてきた青写真を具現化させるまで、あと一歩だった。 J2リーグ最終節で6位に食い込み、今月1日のJ1昇格プレーオフ準決勝はリーグ3位のV・ファーレン長崎を自らの2ゴールで4-1で撃破した。敵地ピーススタジアムでの下剋上を果たしながら、ファジアーノ岡山と対峙した7日の決勝で一敗地にまみれ、0-2で喫した完敗とともに夢も潰えた。 舞台は5位から勝ち上がってきた岡山の本拠地シティライトスタジアム。大会レギュレーションにより、仙台は勝たなければJ1には昇格できない。しかし、前半20分にゴール前の混戦から先制点を献上。最低でも2ゴールが必要になった状況で、後半16分にはカウンターから追加点を奪われて万事休した。 前半11分には岡山ゴールまで、30mを超える距離から迷わずに直接FKを狙った中島。守護神スベンド・ブローダーセンの好守に阻まれたものの、無回転で、かつゴール手前で左へぶれる一撃で岡山に冷や汗をかかせた。この日チーム最多となる3本のシュートを放ちながらも敗れ「すべてが足りなかった」と敗因を語った。 「大事な場面で萎縮する選手もいたし、それでは勝てないと思いました。チャンスというチャンスも作れなかったし、自分たちから見ても、岡山の守備陣は気持ちが入ったプレーをしていた。それを逆に自分たちがしていたかと言われると、戦えている選手が少なかった。自分ももっといい声がけができたのかなと思うし、チームとして戦っているなかで、岡山が上手で、僕たちが未熟だったと思ってます」