節約のため大手キャリアから「格安SIM」へ変更しようと思います。電波基地局は大手キャリアと同じなのにどうして格安SIMのほうが安いのですか?
携帯やスマホ料金を節約する方法のひとつとして、格安SIMの利用があります。格安SIMは大手基地局を利用しているので、つながりにくいということもありません。しかし、格安SIMを利用すると、なぜ節約できるのかを説明できる人は少ないのではないでしょうか。そこで本記事では、格安SIMの仕組みとなぜ料金が安いのかを解説します。
格安SIMとは
格安SIMとは、大手キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク)の月額料金より安い料金で利用できるSIMカードのことです。 SIMは携帯、スマホなどに挿入されているICカードの一種で、「加入者識別部品」を意味するSubscriber Identity Moduleの頭文字です。SIMには電話番号、識別番号などの契約者情報が記録されているので、SIMを挿入することで携帯などの本体を買い替えても使用可能になります。 ■格安SIMの仕組み 大手キャリアは、自社で基地局を設置しています。一方、新規に事業を始める業者が新たに基地局を設置すると、初期投資が高額すぎるため大きな参入障壁となります。そこで、既存の大手キャリアの基地局を借りて利用する仕組みにしたことで、初期投資をおさえることができ、新規の参入が容易になったのです。 新規参入業者は、「仮想移動体通信事業者」のMobile Virtual Network Operatorの頭文字から「MVNO」と呼ばれ、この仕組みを利用することで格安のプランを提供しています。 ■格安SIMが大手キャリアより安い理由 上述のとおり、格安SIMが大手キャリアよりも安いサービスを提供できるのは、基地局を借りることで設備投資を大きくおさえられるからです。また、SIMの入れ替えや本体の準備を利用者がすることで手数料などが発生せず、店舗も設置しないことで料金を安くしている格安SIMもあります。 なお、格安スマホという言葉もありますが、これは格安SIMにスマホ(端末)をセットにしているサービスです。