【ホープフルS】東スポ杯2歳Sなど前走東京組が中心 東大HCの本命はクロワデュノール
中距離2歳王者決定戦
本日、中山競馬場で今年最後のJRA・GⅠとなるホープフルSが行われる。2戦2勝の無敗馬クロワデュノール、マジックサンズ、マスカレードボールを筆頭に、2戦連続エリキングの2着だったジョバンニ、新馬戦を逃げきった超良血馬アマキヒなどが集結した。 【ホープフルステークス2024 推奨馬】素質ピカイチ!前走タイムはイクイノックス超え 複勝率100%該当で信頼度◎ (SPAIA) 昨年の勝ち馬レガレイラは先週3歳で有馬記念を制した。今年もそのようなスター誕生となるか。過去10年(14~16年はGⅡ)のデータから検討する。
アイビーSと東スポ杯2歳S組が優勢
<ホープフルS・前走クラス別成績> 新馬【2-0-2-15】勝率10.5%/連対率10.5%/複勝率21.1% 未勝利【0-1-1-22】勝率0.0%/連対率4.2%/複勝率8.3% 1勝クラス【1-3-3-26】勝率3.0%/連対率12.1%/複勝率21.2% OP・L【3-2-2-14】勝率14.3%/連対率23.8%/複勝率33.3% 重賞【4-4-1-31】勝率10.0%/連対率20.0%/複勝率22.5% ※前走ダート除く ローテーション別の成績を分析する。まず新馬戦を勝ってキャリア1戦の馬が意外にも2勝を挙げている(GⅡ時代の14、15年)。GⅠ昇格後は17年にステイフーリッシュの3着があるだけだが、昨年もアドミラルシップが11番人気4着に入るなど侮れない。一方、未勝利戦組は一気に好走率が落ち、17年以降は掲示板に載った例もない。 次に1勝クラス組。1着【1-3-3-10】が絶対条件となり、2着以下は【0-0-0-16】と全滅。ヤマニンブークリエは前走黄菊賞0秒5差の2着。勝ち馬ミュージアムマイルは朝日杯FS2着とはいえ、このデータを覆すまではいかないだろう。 1勝クラスに限らず昇級戦組に言えるのは、前走逃げが【0-0-0-12】と全滅していること。楽な競馬で勝った馬は相手強化もあって苦戦を強いられている。アマキヒも該当する。 次にオープン・リステッド組。ここはアイビーS組【1-1-1-2】とそれ以外で差が歴然。同レース勝ち馬が【0-1-1-0】と勝ち切れていない点は気になるが、昨年はレガレイラが3着から本レースを勝利した。マスカレードボールも買い目には必ず入れておきたい。 同コースの芙蓉Sは【0-0-1-5】と意外にも振るわない。今年の勝ち時計2分2秒8は同日の未勝利戦より0秒6も遅かった。軽視でいい。 最後に重賞組。最も好成績なのは前走が東スポ杯2歳S組で【3-0-1-13】と最多の3勝を挙げており、その勝ち馬は【2-0-1-1】まで信頼度が上がる。 同コースのアイビーSと比較してみると、両レースの勝ち馬が激突したのは19年と20年。どちらも東スポ杯2歳S勝ち馬(19年コントレイル、20年ダノンザキッド)が1番人気で勝利している。今年も同じシチュエーションになることが想定され、このデータからはクロワデュノール優勢となる。 京都2歳S組は【1-2-0-12】。22、23年と連続で2着馬を出しており、複数頭出走した6年のうち、5回は掲示板内にきている。今年はジョバンニとクラウディアイが出走予定。期待できそうだ。 札幌2歳Sは【0-0-0-3】。19年ブラックホールが5番人気9着、21年アスクワイルドモア5番人気10着と大敗している。 前走に限らず札幌2歳S出走馬は【0-0-1-9】、好走したのは札幌2歳S→東スポ杯2歳Sと連勝していた18年のニシノデイジーのみ。メンバーレベルの点からかなり苦戦を強いられている。 ただ今年は2着馬アルマヴェローチェが阪神JFを勝利した。しかしスタンスは変えず、マジックサンズ、アスクシュタイン、ショウナンマクベス、レーヴドロペラは大きく評価を下げる。 最後に全体傾向から穴馬についても考える。ホープフルSの過去10年の平均配当は馬連8288円、3連複35508円。これは阪神JF(馬連4712円、3連複14892円)、朝日杯FS(馬連2679円、3連複12188円)と比べると明らかに高く、荒れ気味のレースであることが分かる。 人気で見ると、6番人気以下の馬が9頭も馬券に絡んでいる。1年に1頭くらいはくる計算となる。その9頭中7頭が前走2着以内。残る2頭はドゥラエレーデ(東スポ杯2歳S 0秒2差4着)と前走ダートのサンライズジパング。大敗からの逆転という可能性は低い。 そこで注目したいのは京都2歳S組。評判馬エリキングには敗れたが、今回の人気馬との力関係は未知数。重賞2、3着という実績を素直に信頼して印を打ちたい。