【東京大賞典】大井2000メートル克服に必要な血脈を持つ満点評価2頭とは/坂上明大の重賞血統査定
[GⅠ東京大賞典=2024年12月29日(日曜)3歳上、大井競馬場・ダート2000メートル] 配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定する当コーナーは地方交流重賞の大レースもターゲット。29日に行われる東京大賞典の有力馬5頭をチェックしてもらいました。 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<東京大賞典の血統傾向>
2024年を締めくくるダート競馬の総決算・東京大賞典。一昨年はウシュバテソーロ(父オルフェーヴル)→ノットゥルノ(父ハーツクライ)、昨年はウシュバテソーロ(父オルフェーヴル)→ウィルソンテソーロ(父キタサンブラック)という父馬を見ると、天皇賞・春のようなワンツー決着となっており、昨年3着馬ドゥラエレーデもサンデーサイレンスの3×4を持つドゥラメンテ産駒。過去5年の3着内馬15頭中13頭はサンデーサイレンスの血を内包しており、芝中長距離向きのスタミナが求められるのが東京大賞典というレースです。 また、過去5年でサンデーサイレンスの血を持たずに好走した19年3着馬モジアナフレイバー(母母父Capote)と20年2着馬カジノフォンテン(父カジノドライヴ)はどちらもダート長距離戦に強いSeattle Slewの血を持っており、北米血脈ではSeattle Slew→A.P.Indy系の血筋に注目です。