ECサイト初心者必見! 知らなきゃ損するGA4のeコマースデータ活用法
ECサイトへのアクセスから商品閲覧、カートへ追加し、購入に至るまでの一連のカスタマージャーニーを知ることができるレポートです。このレポートでは、ユーザーの離脱ポイントがわかるので、ページやフローの改善に役立ちます。
□ (1)ファネルデータ 購入までの各ステップで、遷移したユーザー数と離脱したユーザー数をビジュアル的に確認できるので直感的にユーザー動向を確認できます。このファネルはGoogleがあらかじめ設定したイベントに基づき出力されます。各ステップにどのイベントが対応しているのかは「ファネルのステップを表示」で確認できます。ちなみにファネルのステップや条件を変更することはできません。 □ (2)デバイスカテゴリ別ファネル詳細データ デバイス別のファネルデータの詳細を確認できます。デバイスカテゴリ以外に、ブラウザ―別や地域別などのデータも確認できます。 □ 離脱したユーザーの放棄率について
このケースを例に放棄率の見方を説明します。放棄率の4万、72.9%はそれぞれ(2)のデータ部分の数値から計算されています。4万は55,416人(セッションの開始ページでカウントされたユーザー数)から15,026人(商品を表示ページに進んだユーザー数)を引いた40,390人をキリのいい数字で表示しています。また、「2.商品を表示(ユーザー数)」に進んだユーザーの割合は(15,026人÷55416人)×100=27.1%なので放棄率は72.9%となります。
□ 活用ポイント このレポートから下記のような改善・対応を行うことが可能です。 ●購入手続きの開始から購入までのステップでユーザー離脱が多いケースでは下記のような問題が発生している可能性を把握できます。 ・送料が高すぎる可能性は? ・特定のボタンまたはリンクが機能していない可能性は? ・希望の支払い方法がなかった可能性は? ・入力項目に問題があった可能性は? ●カートに追加したが購入しなかったユーザーのオーディエンスを作成できます。このオーディエンスに対してGoogle広告などでアプローチを行うことが可能となります。 ●このレポートからカゴ落ち率を計算できます。 このケースだとカゴ落ち率は77.8%。計算方法は下記の通りです。 ・カートに商品を入れた人数-購入者数=購入せずにサイトを離脱した人数 ・購入せずにサイトを離脱した人数÷カートに商品を入れた人数×100=カゴ落ち率 ・974人-216人=758、758人÷974人×100=77.8となります。 □ 注意事項 このレポートはデフォルトでは「クローズド ファネル」が使用されています。クローズド ファネルでは、ファネル内の各ステップを完了したユーザーのみのデータが表示されます。 ユーザーがプロセスをたどったと判定されるのは、指定の順序どおりにステップを踏んだ場合のみです。抜かしたステップがあるとカウント対象から外れます。 オープン型のファネルとは ステップの途中から開始したユーザーもすべてカウントします。オープン型ファネルを見たい場合は、クローズ型のファネルボタンを押してください。