「指ポキポキ」鳴らすと変形する?実は問題ない? 専門家が指摘するキーワードは「気泡」だった
さらに、「他人に首をひねってもらうのはやめた方が良いです」とします。厚生労働省は1991年に出した通知の中で、頚椎に急激な「回転伸展操作」を加える療法を禁止する必要があるとしています。 ●医業類似行為に対する取扱いについて(厚生労働省、1991年6月28日付、医事第58号) とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること 井尻さんは「首がポキポキ鳴る音自体は問題ないですが、首を何度も強くひねることは危険。脳梗塞などを起こす可能性があります」と忠告しました。 ◇ 取材協力:井尻慎一郎(いじり・しんいちろう) 1957年生まれ。1982年大阪医科大学卒業、1994年京都大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。井尻整形外科院長。空海に憧れ、高野山大学大学院文学研究科修士課程密教学専攻(通信教育課程)に在籍中。小説も出版している。現在は診療しつつ、「ニュースタンダード整形外科の臨床」(中山書店、全11巻)で東京大学整形外科教授と慶応大学整形外科教授とともに総編集者を担い、1~3巻の責任編集者も務めている。 取材:TBSテレビ デジタル編集部・影山遼
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