【秋華賞】オークスの着順で明暗くっきり データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
今週日曜の京都メインは秋華賞。牝馬三冠ロードの最終戦だ。オークス1、2着のチェルヴィニア、ステレンボッシュに、同4着でローズSを勝ったクイーンズウォークを加えた3頭が人気の中心を担いそうだ。 【秋華賞2024 推奨馬】全28回で勝66.7%で複88.9%の強データを持つ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 近年の秋華賞は穏当な決着が続き、過去10年で出走全馬を均等買いした場合の回収率は単29%、複45%に留まる。まず「上位人気馬強し」が前提ではある。それを踏まえた上で、馬券に添えておきたい伏兵はどれか。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴候補を導き出した。
結局オークス上位馬が強い ランスオブクイーン
まず1頭目はランスオブクイーン。春は未勝利勝ちから挑戦したオークスで14番人気ながら5着と健闘した。2勝クラスの夕月特別で3着に敗れたが、フルゲート割れによって出走が叶う。 いきなり身も蓋もないことを書くと、秋華賞は結局「オークスの上位馬」が強い。過去10年でオークス5着以内馬【8-5-3-15】複勝率51.6%、単回収率111%、複回収率99%に対し、同6着以下は【0-2-3-55】複勝率8.3%、複回収率32%と明暗がくっきり分かれている。穴馬というと「夏の上がり馬」につい注目したくなるが、まず春の実績を素直に評価することから始めよう。 オークス5着以内馬について内訳を掘り下げる。オークスからの直行【5-1-2-4】複勝率66.7%はさすがの数字で、逆に成績がよくないのは(他のレースを挟んで)「前走で0.3秒以上の差をつけられて負けた馬」【0-1-1-7】複勝率22.2%、複回収率51%。どちらにも該当しない(直行せず、前走で大敗しなかった)馬は【3-3-0-4】複勝率60.0%、単回収率150%、複回収率136%と安定感バツグンだ。 したがってチェルヴィニア、ステレンボッシュ、クイーンズウォークはもちろん高評価になるのだが、中穴想定のランスオブクイーンも侮れない。 オークスはそもそも差し有利のレース傾向に加え、今年は1000m通過57.7秒の超ハイペース。先行して残ったクイーンズウォークとランスオブクイーンは着順以上に強い競馬をしていた。夕月特別はやや内有利のトラックバイアスがあるなか、4角で内から6~7頭目を回ってのタイム差なし3着。“負けて強し”の競馬だった。人気を落とすようなら絶好の狙い目となる。