「史上最大の下剋上?」「ボスはプロ2年目」町田の歴史的躍進を英BBCが特集! レスターの奇跡よりも「奇想天外。ありそうもない」
「 Jリーグデビュー組がタイトルへ」
黒田ゼルビアの躍進が止まらない。 昨季、青森山田高校で辣腕を振るっていた黒田剛監督のもと、新体制をスタートさせたFC町田ゼルビアは、1年で見事にJ2優勝を果たした。その勢いは加速するばかりで、クラブ史上初のJ1でも首位を走っており、初昇格・即優勝が現実味を帯びている。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 気鋭の指揮官が率いるクラブの躍進はフットボールの聖地でも報じられており、英公共放送『BBC』は7月23日付けで「史上最大の下剋上ストーリー? Jリーグデビュー組がタイトルへ」と題した記事を掲載。レスターがジェイミー・ヴァーディーや岡崎慎司氏らを擁して起こした奇跡を引き合いに出し、「2016年のイングランドのようだ」と伝えている。 「レスターがプレミアリーグを制し、世界に衝撃を与えてから8年が経った。ただ、日本のトップリーグではもっと奇想天外で、ありそうもないストーリーが展開されている。1989年に結成され、2009年(にJFLに上がる)までノンリーグチームだった町田ゼルビアは、14試合を残してJ1で2位に勝点5差をつけて首位に立っている。 彼らは今シーズンまで最高レベルでプレーした経験すらなく、こんな展開になるとは誰も予想していなかった。レスターには少なくともクラウディオ・ラニエリという経験豊富な国際的監督がいたが、町田のボス、ゴウ・クロダはプロチームの監督としては2シーズン目だ。その前は高校チームを担当していた」 『BBC』はまた、勝利にとことん特化した戦術な着目。「シンプルでベーシックだが波に乗る」と付け加えた。 「最近のワールドカップで大きな結果を残し、ヨーロッパでプレーする選手も増えていることから、日本のプレースタイルがテクニカルで、ポゼッションをベースとし、目に優しい傾向にあると世界中のサッカーファンが知っている。町田は違う。トップチームでは新しい名前であるだけでなく、そのスタイルもまた新しい。ダイレクトでアグレッシブ、ボールが素早く前に進む」 今夏の補強で、日本代表の相馬勇紀も加わった町田。トップのままフィニッシュテープを切り、世界的に見ても稀有な偉業を達成できるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部