2024年、 モバイルゲーム 広告がプレミアム在庫になりえる理由
定義の変更
2023年初頭、ゲーム内広告会社は、広告主候補にとって最も魅力的なプレミアムタイトルとして、大規模な予算をかけたコンソールゲーム内の広告在庫に注力していた。 しかし、2024年にはモバイルゲームが引き続き台頭してくるため、ゲーム内広告会社は、より人気のあるモバイル広告を主要なコンソールタイトルと同様に捉えており、多くのオーディエンスを持つプレミアム在庫として宣伝し、売ることに意欲的である。広告在庫の多くがすでにモバイルゲーム内に配置されていることを考えると、彼らが市場で有利な立ち位置にいることは間違いない。 ゲーム内広告会社フレイムプレイ(Frameplay)のCOOであるサンディ・シャンマン氏は、「ゲーマー人口の広がりや多様性、そして彼らがプレイするゲームを見れば、プレミアムな価値があるかどうかは相対的な関係で決まる」と言う。「つまるところ最も重要なのは、すべての関係者にとってうまく収益化できるかどうかなのだ」。
競争を打ち砕く
2022年、マイクロソフト(Microsoft)とソニー(Sony)がゲーム内広告部門を立ち上げると報じられ、業界の注目を集めた。それ以来、ゲーム業界では、両社がゲーム内広告市場に参入することを待ち望んでいた。しかし、マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)の買収に成功した今、この計画を実行する必要はないかもしれない。 アクティビジョン・ブリザードは、独自のゲーム内広告会社アクティビジョン・ブリザード・メディア(Activision Blizzard Media)を設立し、「キャンディークラッシュ(Candy Crush)」などの人気モバイルタイトル内の在庫を販売している。2023年第2四半期には、アクティビジョン・ブリザードの総収入の43%がモバイルからのものだった。 「広告主は大きな画面で表示することにこだわる。しかし、家庭の中心であるスクリーンは、かなり前からすでにテレビではない。スマートフォンなのだ。それが単独であれ、ほかのデバイスと組み合わされていたとしてもだ」とアクティビジョン・ブリザード・メディアのグローバルビジネスリサーチおよびマーケティング担当バイスプレジデントであるジョナサン・ストリングフィールド氏は述べる。 「同じように、マーケティングにとって大きな意味を持つ可能性のあるゲーム体験は、スマートフォンのスクリーン上で行なわれることになる。それは必ずしも最大の画面サイズではないものの、一般的な消費者にとって最も意味があるものであることは確かだ」。