糸島産米&和牛ぎっしり「伊都むすび」 朝ドラのロケ地で冷凍ライスバーガー
巨大おむすびも開発
売上高日本一の農産物直売所、福岡県のJA糸島「伊都菜彩」は、新商品として冷凍ライスバーガー「伊都むすび」を発売した。NHK朝の連続テレビ小説「おむすび」に合わせたもので、糸島産米に糸島産和牛の焼き肉をぎっしりと挟んだ。「家族で分けて楽しんで」と巨大おむすびも開発し、話題性を狙う。 素材にこだわり、極上の逸品に仕立てた。米は粒張りが良い「にこまる」を使用。「糸島牛」は、A4等級から赤身と脂身のバランスが取れている希少部位のブリスケを選んだ。糸島産のメンマを合わせ、ジューシーさに加えて食感も楽しめる。地元しょうゆ店のたれで肉のうま味が引き立つ薄味に仕立てた。 パウチのまま温められ、手を汚さず食べられる。食べ切りサイズ(140グラム、650円)に加え、直径15センチの3・5倍サイズ(500グラム、2000円)も製造。核家族を意識し切り分けてピザのように食べられる形にした。水引を模した紙包装で手土産にも最適だ。 糸島の農業に光を当てた番組「おむすび」にちなみ、「糸島の米と牛を推したかった」と話すのは、開発を担当したJA営農部直販課の吉岡雄也係長。ポスターを3種類作り、販促にも力を入れる。 「伊都菜彩」の店頭で販売し、売れ行きは好調。今後はウェブサイトでの取り扱いも検討する。看板商品として育成し「好評なら2弾、3弾とシリーズ化したい」(吉岡係長)考えだ。
日本農業新聞