松山北、歴史を変える勝利…高校サッカー1回戦突破
サッカーの第103回全国高校選手権大会(読売新聞社など後援)は29日、各地で1回戦の残り15試合が行われ、37大会ぶり出場の東北学院(宮城)が奈良育英(奈良)を破り、42大会ぶりの白星を飾った。静岡学園(静岡)は広島国際学院(広島)に快勝。最高峰のU―18(18歳以下)プレミアリーグ王者の大津(熊本)は福井商(福井)を、日章学園(宮崎)は西目(秋田)をそれぞれ圧倒した。初出場校では、金沢学院大付(石川)、龍谷富山(富山)がともにPK戦の末に勝利。前橋育英(群馬)、滝川二(兵庫)、東福岡(福岡)なども勝ち進んだ。2回戦は31日、首都圏8会場で16試合が行われる。 【画像】58分、決勝ゴールを決める松山北・川口
転倒、起き上がって先制ゴール
松山北が少ないチャンスを生かした。押され気味で迎えた58分、1メートル64とチーム一小柄なMF川口がロングボールを競り合い、一度は転倒したもののすぐに起き上がって先制ゴール。「体を開いて、ファーに蹴ると見せかけてニアを狙った」という冷静さが光った。過去5回の出場では、初出場だった41回大会に抽選勝ちしたのが唯一の勝利で、「歴史を変えたということはうれしい」と喜んだ。