静岡県藤枝市、スポーツツーリズムで「稼ぐ地域づくり」、滞在時間の延長や周遊促す仕組みを構築へ
稼ぐ地域に向けて、消費と魅力向上の好循環を
藤枝市では、サッカー観戦後市内に宿泊する観戦者を対象に宿泊費を補助する「藤枝に泊まろう!」キャンペーンなど、滞在時間の延長を促すさまざまな施策を展開してきた。一定の効果は出ているものの、キャンペーン利用者に対する調査では、宿泊しても「どこにも行ってない」人が45%近くもいることから、周辺の経済効果につながる周遊に課題感を持っているという。 今回の実証プロジェクトで、今年度はスタジアムへの来訪者の増加と地域での消費促進に取り組み、2025年度では新店舗開店や新商品の創出を通じて、地域の魅力を向上させるとともに、新たなファン層の獲得を狙う。2026年度には、その好循環をつくり上げたうえで、プロジェクトの自走を目指す。 一方、スポーツツーリズムに力を入れるナビタイムジャパンは、今年9月頃にはアビスパ福岡との協業を実施する予定。今後は、試合と試合日前後1日の体験をチケット1枚で楽しめる仕組みの構築も視野に入れるなど、Jリーグをはじめとするスポーツによるまちづくりで地域経済活性化を支援していく考えだ。
トラベルボイス編集部