元バレーボール選手 木村沙織さん(38)トルコのプロリーグ移籍で学んだこと|STORY
引退まで駆け抜けたバレー人生
また、トルコに行ってみて思ったのは「個人のプロ意識の強さ」。絶対に勝ちたいという思いや、成長したいという気持ちが、チームメイト一人一人からヒシヒシと伝わってきました。バレーボールは団体スポーツということもあり、日本にいた時は「私が頑張る」ということよりも「みんなで一緒に頑張る」気持ちの方が強かったんです。 トルコでは、アスリートとして自分が成長するために、がむしゃらに戦っているチームメイトたちを見て、自分自身も意識が変わりました。英語でコミュニケーションを取るのは大変なこともあったけど、目的がしっかりしていたので、メリハリがあって本当にトルコでの2年間は自分自身も成長できたし、行ってよかったなと思っています。 帰国後は、東レアローズに復帰して、日本人初のプロ契約を結んだり、日本代表のキャプテンも務めさせていただき、30歳で現役を引退しました。 引退したときは「これからは毎日世界と戦うことを考えなくていいんだ」と安堵感が大きかったです。みんなからも表情が柔らかくなったと言われて、やっぱり気を張っていたんだなと実感しました。 自分の中ではとにかくやり切った感があり、悔いなくバレー人生を終えることができたので、引退後は今までできなかったことにいろいろ挑戦したい!という気持ちがとても大きかったです。
衣装協力:RANDOM STRIPE HALF KNIT ¥29,700、LAYER PARTS SH ¥37,400、ASYMME LAYERED ¥30,800、2WAY FULL MOON PIERCE ¥19,800/すべてUN3D.(靴は木村さん私物) 撮影/沼尾翔平 ヘアメイク/夏美 取材/沢亜希子