パンチパーマ「西の狂犬 パンチくん」こと小5西藤澪くん、徳山昌守氏ジム1期生に 夢は世界王者
元WBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守氏(50)が12月2日に開設した「徳山ボクシングジム」にパンチパーマの“激カワ”第1期生が入門した。 「パンチくん」こと西藤澪(れい)くん(11)は小学5年生。幼少時に格闘家の武尊に出会い、「格闘家魂」が覚醒。総合格闘技の道場に通っていた父浩さん(41)の後押しもあり、空手→総合格闘技→テコンドーをへて、ボクシングの徳山ジムの第1期練習生として入門した。 「武尊さんに会えてうれしかった。戦うのが好き。もっとパンチの練習をしたいと思って、徳山さんのジムに入りました」 気合の入りようは格闘家としてのメンタルだけでなく、その風貌でも強烈に見せる。小学3年時、空手の大会で負けた時、自ら「気合を入れなあかん」とパンチパーマを直訴。ある格闘家が気合を入れるための髪形にインスパイアされた。ばっちりそり込みも入れたパンチパーマの小学生は、SNSで一気にバズった。 YouTubeで開設直後に登録者1万人を記録。今年に始めたTikTokはわずか半年ほどで登録者は4万人超え。「西の狂犬 パンチくん」として知名度的に全国進出を開始。スポンサーもすでに16社ががついているという。 1カ月に4回、理髪店に通う。小学校の先生は「懐かしいな。かっこええやん」と好意的で、同級生からの“色目”もない。その存在は爆裂的に浸透中で、クリスマスの12月25日に大阪の繁華街に家族で出かけたところ、約80人から写真や握手を求められたという。 話題性だけでなく、実力として将来への期待は高い。徳山会長は「(ジムに)来たときからできあがっている。自分も空手からのボクシングだったが、小学生の時にこんな動きはできなかった」と言い、「この年代からボクシングを始めたのは絶対に大きい。心配はダメージを負うことだからDFの大事さを教えてます。必ず大物になります」と大きな期待を寄せる。 「パンチくん」が目指すのは、キックボクシングで頂点を極め、プロボクシングに転向した那須川天心(帝拳)が歩んだ道のり。16歳で年代別カテゴリーでデビューできるRISEを極め、ボクシングで世界王者を目指す夢を追う。 父の浩さんは「強いだけでは将来、めしは食えん。全国的な知名度を上げていかないと、今の時代は生き抜けない」と明確な育成方針を持つ。父母がマネジメントし、映画出演も決まっているという。 いじめっ子が大嫌い。いじめるやつがいたら、成敗する。強烈な個性を持つ「パンチくん」が、楽しみな将来性をより膨らませて歩んでいく。【実藤健一】 ◆西藤澪(にしふじ・れい) 2013年(平25)11月17日、大阪・東大阪市生まれ。ちなみに「浪速の闘拳」亀田興毅氏と同じ誕生日。空手、総合格闘技、テコンドーを経てボクシングの徳山ジムに入門。来年から体幹を鍛える目的でダンス教室に通う予定。4兄弟の長男で弟1妹2。139センチ、30キロ。右構えのオーソドックス。