ミロ展、東京都美術館で25年春に開催へ
東京・上野の東京都美術館が、特別展「ミロ展」を2025年3月1日~7月6日の会期で開催する。 ジュアン・ミロ (1893~1983)は、20世紀美術を代表するスペイン出身の巨匠。幼いころから中世のフレスコ画やガウディの建築に触れ、その大胆なかたちと色に魅了された。故郷の風土に根ざした作品を制作するいっぽうで、1920年からはパリに出てアンドレ・ブルトンと親交を結び、シュルレアリスムの運動に参加。大戦中は戦禍を避けて各地を転々としながら制作を続け、1944年に陶芸と彫刻の制作を開始し、56年にマジョルカ島のパルマにアトリエを構え、彫刻、陶芸、壁画、版画、詩と多彩な芸術活動を行った。 2022年には、国内では20年ぶりとなる大規模な回顧展「ミロ展―日本を夢みて」がBunkamura ザ・ミュージアムほかで開催され話題を集めた。本展は、ミロの画業の全体を、初期から晩年までの代表作によって紹介するものになるという。