リビアンやテスラの株価下落、トランプ氏がEV税控除廃止計画と報道
(ブルームバーグ): 14日の米株式市場で電気自動車(EV)メーカーの株価が下落。トランプ次期米大統領はEV購入に対する7500ドル(約117万円)相当の税額控除を廃止する計画だと、ロイター通信が報じた。
ロイターは事情に詳しい関係者2人を引用し、トランプ氏の政権移行チームが大規模な税制改革の一環としてEV税控除の廃止を協議していると報道。テスラも廃止を支持しているという。
バイデン大統領の看板政策の一つだったEV税控除が廃止されれば、車両価格の高さや充電インフラの不足で失速している米国でのEV普及にさらにブレーキがかかりそうだ。トランプ氏はこれまで、大統領就任初日にバイデン政権のEV優遇政策を覆すつもりだと述べていた。
政権移行チームの広報担当カロリン・リービット氏は「米国民はトランプ氏の圧勝を選び、公約を実行する権限を与えた。トランプ氏は実現させるだろう」と語った。
リビアン・オートモーティブの株価は一時12%を超える下落。テスラ株も同報道が伝わると、前日比4.8%安に下げ幅を拡大した。
原題:Rivian, Tesla Slide on Report Trump Plans to Nix EV Tax Credit(抜粋)
--取材協力:Keith Laing、Hadriana Lowenkron.
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Rick Clough