今週末に行きたい!関西のイベント3選、42万人来場で話題の「メキシコ展」&フランス画家・モネの作品集結
■ 42万人来場、ユニークな「メキシコ造形美」(大阪・国立国際美術館)
春の兆しが見え始める2月。思わず外に出たくなるそんな今行きたい、おすすめのイベントが関西で開催中。東京で話題の展示会や世界的画家の大規模展など、3つご紹介します。 【写真】ちょっと不気味…日本初公開『赤の女王のマスク』(メキシコ展より) ◇ 紀元前15世紀から3000年以上にわたって繁栄したメキシコの古代文明を紹介する展示会。日本初公開を含む約140点のユニークな造形美の数々が鑑賞できる。貴重な出土品や王朝美術を間近で鑑賞・撮影できるとあって、2023年に巡回した東京・福岡会場には延べ約42万人が来場ほど盛り上がった。 人気の高い古代都市遺跡の魅力を伝えるべく、代表的な3文明「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」を深掘りした内容に。墓室を模した暗い空間に赤色のマネキンが横たわる・・・という日本初公開の通称「赤の女王」(マヤのパカル王の妃)の出土品は見どころのひとつだ。 そして、至る所で目を引くのが石彫や土器などで表現された神や人、動物らのユーモラスな表情。同展の公式Xでは、各担当者の推しとして「バンザイくん」(王座を支えるアトランティス像)、「体育館で校長先生の長話を聞いている小学生」(体育座り風なエエカトル神像)など、あだ名がついているものもあり、その絶妙な表情などからオリジナルでネーミングをする楽しみ方もアリかもしれない。料金は一般2100円ほか。
■ 江戸時代から現代へ…ダイナミックな仏像たち(大阪・あべのハルカス美術館)
ナタやノミで彫り出した時の勢いそのままに、微笑みをたたえる像もあれば、荒々しい憤怒の相を持つ神仏の像も・・・。修験者として東海3県(岐阜県・愛知県・三重県)を中心に、北海道から近畿地方まで行脚し、各地で天災や病などに苦しむ庶民のために神仏を彫り続けた円空(1632年~1695年)の初期作品から円熟期、最晩年頃までの「円空仏」が一堂に。 それだけでなく、ほとんど記録が残っていない謎に満ちた円空の生涯や人柄に貴重な資料から触れられる、またと無い機会。全5章の構成となっており、旅する円空の人生をまるで追体験できるような内容に。微笑みをたたえ、風にゆらぐような伸びやかな姿で観覧者を見送ってくれる。料金は一般1800円ほか。