【マイルCS】マイル戦で安定フィアスプライド 1週前も動き良好
今春のヴィクトリアマイルで2着と好走したフィアスプライドは、芝1600メートル戦で【3・2・1・3】と高い安定感を誇る。1週前の6日には美浦Wコースで、5ハロン67秒2-11秒3と熱のこもった併せ馬を消化した。国枝調教師は「以前に比べて落ち着きが出て、脚元を気にすることもなくなりました。1週前の動きもよかったです。マイルになるのはいい。コンディションも今回の方がよさそう」と自信をのぞかせた。 ブレイディヴェーグは昨年のエリザベス女王杯(1着)以来となった府中牝馬Sを快勝。上がり3ハロン最速タイの末脚で豪快に差し切った。宮田調教師は「最低限の力は出してくれるかなという仕上がりで、あのパフォーマンス。本当に素晴らしい馬です」と目を細める。今回はキャリア7戦目で初のマイル挑戦となる。「前進気勢のベースが上がっているので、マイルに臨むうえでプラスにとらえていいのかな」と前向きだ。 ジュンブロッサムは好メンバーがそろっていた前走の富士Sを鮮やかに差し切り、重賞初制覇。強烈な決め手は今回の舞台でも大きな武器になりそうだ。石橋助手は「前走はデキが相当に良かったので、それをキープするイメージでやっています。少し気が入ってきていますが、決してイレ込んでいるわけではありません。良馬場が大前提で、京都の下り坂でスムーズに加速できれば」とポイントを挙げた。 エルトンバローズは前走の毎日王冠で好位から踏ん張って3着。2着のホウオウビスケッツは次戦の天皇賞・秋で3着に健闘し、レースレベルは高かったといえる。着実に力をつけており、昨年4着以上のパフォーマンスが見られそうだ。田中助手は「前走より前向きさが出て、いい雰囲気で向かえそう。切れ味では他馬に劣るので、西村淳騎手がうまく導いてくれれば」と鞍上の手綱さばきに期待した。