「45秒342」でマクラーレン「ソーラスGT」がグッドウッド最速! 1万回転まわるV10エンジン搭載で「F1に近い感覚」とミカ・ハッキネンも太鼓判!
2度目のグッドウッド最速マシン
2022年8月に発表されたソーラスGTは、マクラーレンがバーチャルの世界で表現してきた究極のシングルシートのサーキット専用ハイパーカーを現実のものにしたものだ。ビデオゲーム『グランツーリスモSPORT』のコンセプトカー「マクラーレン・アルティメット・ビジョン・グランツーリスモ」をベースに、25台のみが生産され、現在納車が進められている。 ソーラスGTの車重は1000kg未満で、自然吸気の5.2L V10エンジンを搭載し、10000rpmを超える回転数で840psを発揮する。風洞実験と数値流体力学(CFD)の両方によって最適化されたボディワークとフロアの驚異的なエアロダイナミクスは、1200kgを超えるダウンフォースを発生させることができる。超軽量エンジニアリング、パワー、そして驚異的な空力最適化の融合により、ソーラスGTはシングルシーターレース以外でのマクラーレンの中で最速のラップタイムを記録し、F1マシンを運転している感覚に近いドライビング体験を提供する。 そして、マクラーレンのファクトリードライバーであるマーヴィン・キルホファーが、日曜日のタイムドシュートアウト決勝で45秒342を記録し、ソーラスGTでヒルクライムの優勝を飾った。このセンセーショナルなパフォーマンスにより、マクラーレンは2021年に720S GT3Xが優勝して以来、3年ぶり2度目のグッドウッド最速マシンを手にしたことになる。 AMWノミカタ グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの主役はもちろんクルマだが、有名なドライバーが参加することでイベントが盛り上がる。 マクラーレンはミカ・ハッキネンがソーラスGTをヒルクライムでドライブしたが、日曜日にF1マシンパレードにはレッドブルチームのドライバーであるマーク・ウェバー、ダニエル・リカルド、デビッド・クルサード、マックス・フェルスタッペンなども参加した。製品を称えるだけでなく、人物を称え、過去の偉業を称え、歴史を称えることで自動車文化が形つくられてゆくのだろうと思う。グッドウッドが人気の高いイベントである要因はこういうところにあるのであろう。