ブリング・ミー・ザ・ホライズンが語る、脱退劇の真相、再生したバンドの遺伝子
変わり続けることの意味
取材の最後に、バンドにとって変わり続けることの意味について語ってもらった。「俺たちのキャリアが軌道に乗り始めたのは、実験を恐れなかったからだ」とサイクスは話す。それは他のデスコアバンドとは一線を画す、メロディックなメタルコアを追求した2008年作『Suicide Season』から始まった。衝撃的な『Sempiternal』では、大半のバンドが敬遠するであろう電子音楽とメタルの融合という野心的なヴィジョンを提示してみせた。甘美なEDMポップからスタジアム級ロックまで、様々なフェーズを経験した彼らは今、それらの狭間にある独自のスタイルを確立している。メタリカやAC/DCのような大御所バンドに見られる極端なまでの一貫性が多くのロックファンに敬遠される今の時代に、ブリング・ミー・ザ・ホライズンは変化を繰り返すことでこのジャンルの最前線にとどまり続けている。 傍目には衝撃的で予想外だったメンバーの脱退と再生は、バンドの進化のサイクルの一部に過ぎない。「こういう実験は、もはやトラウマみたいなものだ」とサイクスは話す。「避けて通ることはできない。それが必要だということを、俺たちは経験上知っているから。変わり続けることで、このバンドはこれからも進化していくんだ」 Bring Me The Horizon | ブリング・ミー・ザ・ホライズン ニュー・アルバム 『POST HUMAN: NeX GEn | ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』 ●国内盤&輸入盤アルバム:2024年9月27日(金)発売予定 ●配信アルバム:配信中(2024年5月24日) <国内盤CD 完全生産限定盤> ¥3,800+税 / SICP-6586~7 ・紙ジャケット仕様CD ・限定ジン(32P) ・ステッカーシート ・ボーナス・トラック3曲含む全19曲収録 ・解説・歌詞対訳 <国内盤CD 通常盤> ¥2,700+税 / SICP-6588 ・ジュエルケースCD ・ボーナス・トラック3曲含む全19曲収録 ・解説・歌詞対訳 SUMMER SONIC 2024 8月17日(土)18日(日) 東京会場:ZOZO マリンスタジアム&幕張メッセ 大阪会場:万博記念公園 ※ブリング・ミー・ザ・ホライズンは8月17日(土)大阪会場、18日(日)東京会場に出演
Hannah Ewens