「電気を使い切って運転を楽しむ」付き合い方 アバルト500e 長期テスト(3) 臨機応変に充電
積算7226km 雑貨の買い物でも荷室はいっぱい
現在の筆者は、とあるイケアの近くに住んでいる。たまに、庭先へ名物のミートボールの匂いが漂ってくる。このくらいの距離だと、組み立て家具が入った箱、フラットパックがクルマに載らなくても深刻な問題にはなりにくい。 【写真】存在感はカニエ・ウェスト級! アバルト500e 競合の小さな電動ハッチ フィアットの500eも (155枚) 先週末は、食事用のトレイとカトラリー類、シナモンロールを購入した。どれも大きくない雑貨とはいえ、ウオッシャー液と充電ケーブルが積まれていた荷室には、それ以上の荷物を積むことはできなかった。
積算8462km パンク修理キットの電動ポンプ
先日の朝、アバルト500eのリアタイヤへビスが刺さり、パンクしていることに気付いた。標準装備になっている、パンク修理キットの電動エアポンプを使うという、珍しいタイミングがやって来た。 早朝から少しうるさかったとは思うが、無事に膨らますことができ、ソロソロと近所のタイヤショップへ。タイヤは修理可能ということで、刺さっていたビスが外され、僅か5分程度で穴も塞がれ、ひと安心だ。
積算8569km 久しぶりの再開が待ち遠しい
長期テストで乗るクルマが、どこまで親しい存在になっているのかは、しばらく離れていると良くわかる。久しぶりの再会が待ち遠しいのか、またアレと付き合うのかと思うのか。人間の気持ちは正直だ。 筆者は数週間、アバルト500eに乗れずにいた。果たして、もう一度ステアリングホイールを握れる日が、待ち遠しかった。 しばらく離れていると、不思議と情も湧いてくるもの。同僚から借りた、巨大なランドローバー・ディフェンダー 130の取り回しに少し手を焼いたこともあって、一層そんな気持ちは強くなっていたようだ。 バッテリーEVのアバルト500eは、機敏で活発。改めて運転してみたら、225kmくらいしか走れない航続距離のことなど、忘れるほどうれしい気持ちになった。 急速充電能力も最大で80kWと速くはないが、最近はそんな実情に合わせた運転に慣れてしまった。駆動用バッテリーの充電が切れそうで焦ったことは、しばらくない。 容量の大きいバッテリーは、それだけ充電にも時間がかかる。小さければ、比較的短時間で済む。気持ちに余裕を持って、臨機応変に充電ステーションへ立ち寄るという考えが、自分には定着している。