【高校サッカー選手権】大谷主将「1部の経験とプライド」常翔学園が刀根山に5-1の快勝!決勝T2回戦では大阪桐蔭に挑む
10月20日、第103回全国高校サッカー選手権大阪予選の中央トーナメント1回戦がJ-GREEN堺で行われ、常翔学園は刀根山に5-1で勝利し、次戦に駒を進めた。 【フォトギャラリー】刀根山 vs 常翔学園 大阪1部リーグの常翔学園と、3部リーグの刀根山との一戦。常翔学園は2次予選2回戦からの登場で、初戦の箕面自由学園戦を8-0で勝利。対する刀根山は1次予選1回戦から3試合を勝ち抜き、2次予選2回戦では同志社香里をPK戦の末に破って勝ち上がってきた。 「風上で前半に点を取りたい」(常翔学園の満冨監督)。常翔学園は先行逃げ切りを狙い、前半を風上で戦う事を選択。チームの武器でもある球際の強さと、切り替えの速さを前面に出し刀根山ゴールに襲い掛かった。 しかし、「風の影響でクロスが伸びてしまったり、1点を取るまでは苦戦しました」(キャプテンのFW18大谷勇翔)相手を押し込みながらも最後のところでパスがズレるなど、あと一歩のところでゴールを奪えない展開が続いた。 それでも序盤で風にも慣れた常翔学園。19分、CKからの流れでボールを回収しながら分厚い攻撃を仕掛けると、最後はこぼれをFW大谷が押し込んで待望の先制ゴール。プラン通りに先制した常翔学園はここから次々とシュートシーンを作ると、33分には相手GKに弾かれながらもMF14河辺修治(3年)が2点目をゲット。36分にもFW7橋野心翔(3年)がPKで加点し、リードを3点に広げ前半を終えた。 前半で厳しい展開となってしまった刀根山も、風上となった後半に反撃を開始。52分にはDF10小谷直(3年)がPKを沈めて2点差に詰め寄った。それでも自力で勝る常翔学園はそこからペースを奪い返すと、刀根山を再度突き放す。62分に、右からFW16友本柊(3年)がゴール前に送ったグラウンダーのボールに橋野が右足で合わせゴールネットを揺らすと、78分には途中出場のMF19大谷康多(1年)が自ら獲得したPKを決めてダメ押し。終わってみれば5-1と4点差をつけて常翔学園が刀根山に勝利した。 試合後、満冨監督は「前半に1点目が入ってよかったです」と前半に先制ゴールが取れたことを勝因に挙げた。 常翔学園は「今日は普段1部でやっている強度とスピードのアドバンテージがあったかなと思います」と指揮官が話した通り、このチームの特徴でもある、球際の強さや切り替えの速さ、攻撃の鋭さで相手を上回った。 リーグ戦では苦戦が続いているが、選手権ではここまではプレッシャーに負けることなく力を発揮できているという。