河本結、セントアンドリュース用のロフト角3.5度のパターで、いざ決勝ラウンドへ!【全英女子オープン2日目】
後半に入ると10番、12番、16番とボギーが先行する苦しい展開だが、最終18番をバーディとし、2日目はイーブンパー、トータル1オーバーの30位タイで決勝ラウンドにコマを進めた。 多くの選手が風の影響を受け、スコアを崩すなか、河本が2日間、しっかり耐えられた理由を「パッティングを準備してきたから」と話す。全英女子オープンの会場、セントアンドリュース・オールドコースは強いアンジュレーション(グリーン上の凹凸)がある。河本はこのグリーン対策を橋本真和コーチと練ってきた。 「日本のツアーのイメージで打ってしまうとロフトが立ちすぎて球が地面方向へ強く出てしまいやすい。そうすると強いアンジュレーションや凹凸の影響をもろに受けてしまい、しっかり打てたとしても球が跳ねて入らなくなってしまうんです。なのでロフト3.5度(通常のパターはロフト3度)で打ち出し角をいつもより出してあげるようにしたんです。一応、ロフト4度のパターも持ってきたのですが、3.5度で感覚もちょうどよかったのでこれで本戦に臨みました」(河本) 風の影響こそあるが、パットの調子は見ていても悪くなかった気がする。明日への意気込みを聞くと「今日はショット、特にウェッジで打つときの風が難しかった。最終18番のバーディを取った場面も60Yを52度のスリークウォーターで打つくらい風の影響がすごかったんです。明日も同じようなコンディションになりそうなのでウェッジの感覚を調整し、明日、上に行くにはチャレンジが必要だと思うので積極的に行きたいです」と河本。 1オーバーの30位タイから始まる決勝ラウンド。「準備」をしてきた河本がどこまで上位に食い込んでいけるか注目したい。
月刊GDツアー担当