スリクソンの新ウェッジ「RTZ」を発見 稲森佑貴が即投入へ
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前(6日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70) 【画像】竹田麗央のウェッジに“穴” この秋はダンロップ(住友ゴム工業) スリクソンの新しいドライバーやアイアンが登場し、ツアーでも話題になっている。実は今週からひっそりとクリーブランドの新ウェッジの展開も男子ツアーで始まっていた。その名は「RTZ」。現行の最新モデル「RTX6 ZIPCORE」の後継とみられるモデル。これまで、RTX3、RTX4、RTX6…と数字が増えてきていたが、今回は語尾の「X」も数字も取れて、「Z」に名前が変わった。 練習日に契約選手が軒並みに新ウェッジを試打。稲森佑貴はいきなり実戦投入を決めた。50度と58度の2本体制の両方とも新しい「RTZ」へスイッチした。「実はちょうどウェッジで悩んでいたんですよ。バウンスをどうにかしようと思っていたら、新しいウェッジがあるって聞いて。すごくいいタイミングでした」と話す。
「これまで使っていたウェッジは抜けを良くしたくてソールをけっこう削ってもらっていたんです。でもうまくバウンスを使えていないと感じるときがあって。自分の技術的な問題もありますが、パー5の3打目の50ydぐらいのショットで、ソールが食いついてほしいときに抜けたりしていた。その辺のさじ加減に悩んでいました」 今回練習ラウンドで試した新ウェッジで、その悩みは解消された様子。「使ってみた限りでは、ソールの地面への入り方がいい感じでした。あと打感も柔らかくなって、スピンもしっかり入ってくれる。これならイケると思いました」
RTX6に比べてグースが減り、ストレートネックになった新ウェッジの顔も気に入った。「グリーン周りのアプローチでは転がすことが多いんですが、このネックからフェースにかけてのストレート感だとそれがすごくやりやすい」と構えてみせてくれた。58度はMIDバウンスの10度をチョイス。他にもコースの状況によって使い分けるというLOWバウンス(6度)もスタンバイしている。 「ラフからの抜けが最高。打感が柔らかくて食いつきがいい」と出水田大二郎やハン・リーも実戦投入を予定。プロからの評判は上々のようだ。RTX6はバックフェースに「ZIPCORE」と刻まれていたが、RTZではその文字が消えた。一方でネックには「Z-ALLOY」の文字。これは新しい素材か何かの名前なのだろうか。メーカーからの発表はないが、詳細が分かり次第また情報をお届けしたい。(静岡県御殿場市/服部謙二郎)