開幕週5勝!好発進の大野騎手に乗れ 抽選組カリーン「ねじ締まって成長感じた」/フェアリーS
今週も頼れる男に乗れ-。デビュー21年目の大野拓弥騎手(38=フリー)は年明け2日間で早くも5勝をマークした。同じく5勝を挙げた松山騎手を3着の差で上回り、全国リーディングトップの好発進。 日曜メインのフェアリーS(G3、芝1600メートル、12日)では抽選対象のカリーン(牝、蛯名正)と新馬戦以来のコンビ。勢いそのままに重賞取りを狙う。 新年初週は15鞍で5勝を挙げ、勝率33・3%、連対率40・0%、複勝率53・3%と馬券圏内を大いににぎわせた。お正月は家族だんらんの時間を過ごし、気持ちをリフレッシュして開幕週に臨んだ。「縁起の良い1つ目(5日の中山1R)を勝って波に乗れて。たくさん祝福の声を掛けてもらってありがたいですよね。期待していた馬たちもいたし、本当に頑張ってくれました。やっぱり年明けから勝てるとホッとしますね」と胸をなでおろす。 「毎年やることは変わらないです。どのレースも勝ちたい、いい競馬をしたいと思ってやっている。大きいところを取りたいというのは常に目標としてあります」。重賞、G1戦線での存在感を示したい。年明けの勢いをさらに加速させたいフェアリーSは抽選対象のカリーンに騎乗予定。1週前追い切りで新馬戦(5着)以来のコンタクトを取った。「新馬からいいものは感じていました。体も一回り大きくなり、ねじが締まって初戦より成長を感じた。スタートがいいし、中山マイルもいいと思う」。その手綱さばきが今週もさえ渡る。【井上力心】