後藤洋央紀が2.11大阪大会でザックへの挑戦を表明「2025年も荒武者革命について来い!」
後藤「何度負けようが、あきらめなければそれは負けじゃ」」
新日本プロレスは1月6日、東京・大田区総合体育館で『NEW YEAR DASH!!』を開催した。1.4と1.5の東京ドーム2連戦から続く高揚感を抱えたままの観客の前で、対戦カードが当日発表される独自の形式で行われた今大会は、期待と驚きが交錯する内容となった。 【動画】挑戦表明した後藤のバックステージコメント 『NEW YEAR DASH!!』 日時:2025年01月06日 (月) 17:00開場18:30開始 会場:東京・大田区総合体育館 観衆:2,348人 メインイベントではIWGP世界ヘビー級王者ザックが登場。1.4のニュージャパンランボーを制し、次期挑戦権を手にした後藤洋央紀との対決が注目を集めた。後藤はCHAOSとしてYOSHI-HASHI、YOH、ロッキー・ロメロとタッグを組み、ザックは大岩陵平、ロビー・イーグルス、藤田晃生とのチームで迎え撃った。 試合はYOHと藤田の軽妙な攻防から幕を開けた。藤田の挑発に応じる形でYOHが感情をあらわにしつつも、巧みな動きで場を掌握する展開が続いた。続くロメロとイーグルスの攻防では、ロメロの計算された張り手がイーグルスを翻弄。そこから後藤がザックと対峙する場面が訪れると、場内の熱気がさらに高まった。 試合中盤、YOSHI-HASHIが孤立する場面が目立ち、ザック組の4人がかりの攻撃が繰り広げられた。それでもYOSHI-HASHIは執念でカウンターを見せ、後藤へのタッチに成功。後藤とザックの対決は、王者の巧みな関節技と挑戦者の力強い打撃の応酬で、試合のハイライトを生み出した。 試合終盤には、YOHとイーグルスの激しいエルボーの打ち合いが展開された。さらにタッグ戦ならではの乱戦模様が生まれる中、YOHがイーグルスをグラウンドコブラツイストで仕留め、CHAOSに勝利をもたらした。 試合後、リング上では各選手が激しく睨み合い、一触即発の状況となった。YOHがマイクを持ち、「ねえ!! ねえ、お願い!! もう闘いはやめて!!」と叫び、場内に笑いと拍手を巻き起こした。その後、冷静な口調で「そんな闘えるんだったらリングの上でやればいいでしょ、プロレスラーなんだから」と促し、観客から大きな拍手を受けた。 その流れを受けてマイクを握った後藤は、挑戦権利証を掲げ、「俺はついにここまで這い上がって来た。満を持して次の大阪で挑戦させてもらう」と宣言。続けて、「何度負けようが、あきらめなければそれは負けじゃない。闘いは始まったばかりだ」と、荒武者としての覚悟を示した。 後藤は最後にファンに向けて「2025年も荒武者革命について来い!」と力強く呼びかけ、大歓声の中でリングを後にした。 ■試合後バックステージコメント YOSHI-HASHI「オイ、大岩! テメーのな、(※チョップ合戦で赤く腫れ上がった胸元を指しながら)皮膚もな、肉も、骨も、全部引き裂いてやるからな、オイ! 覚悟しとけよ、この野郎!」 後藤「ついに帰ってきたぞ、この俺が、IWGPヘビーのベルト線戦に! 9年ぶりか。9年……長いか、短いか、俺にとっちゃ、あっという間さ。8回連続失敗記録? そんなものは、俺には関係ねえ。諦めなければ、それは決して負けじゃないんだ。ザック・セイバーJr.、東京ドーム、見たよ。素晴らしいよ! 素晴らしいチャンピオンだ! だがな、ここは新日本プロレスだ。日本人が活躍しなくて、何が新日本プロレスだ! 俺が日本人の意地を、日本人の強さを見せてやるよ。覚えとけ!」 ロッキー「俺のパートナー(YOH)はどこに行ったんだろうな。どっかへ行っちまった。君らとは違うということだ。アイツはかなり奇妙なキャラで、奇妙なヤツだ。俺たちが持ってる奇妙な契約書と同じようなもんだ。このビジネスにおいてそんなものは見たことがないがな。俺はこの業界に20年以上いる。大阪(大会)はもうすぐそこだ。ROPPONGI VICEの復活は今だ。2025年はヘビ年じゃない。2025年はCHAOSの年だ。なぜならCHAOSがプロレス界で最高のユニットの地位を取り戻すからだ。全ては大阪で始まる。ヒロオキ・ゴトー対ザック・セイバーJr.。ゴトー、ゴトーサン。遂に、遂にだ。プロレス界最高のベルトIWGP世界ヘビー級王座を獲ってほしい! あなたにはできるとわかっている! 俺たちは皆、あなたならできるとわかっている。何より重要なのは、ファミリーだ。お子さんたちが、あなたならやり遂げられると知っている。そしてその夜はドートンボリで一緒に祝うんだ! 俺と、YOH、ヨシハシ、イシイサン、ヤノサン、CHAOSみんなでさ! なぜならみんなが大阪でチャンピオンになるからだ。9回だ。俺は記録を目指している。9回のIWGPジュニアタッグチームチャンピオン。そして俺は決して忘れられない。なぜなら俺が歴史を作るからだ。(※日本語で)オヒサシブリ! アリガトウゴザイマシタ。(※英語に戻り)六本木に行って、生ビールとハイボールを楽しむよ。どうもありがとう。ハッピーニューイヤー!」 大岩「オイ、YOSHI-HASHI! オイ、YOSHI-HASHI、オメーのチョップ、こんなもんか? まだ胸がちょっと赤くなっただけだぞ。次、闘う時は俺の胸を赤でも青でも紫でもいい、黒でもいい、真っ黒にしてみろよ! それでも俺は倒れねぇぞ! “The Mighty Don’t Kneel”だから。『WORLD TAG LEAGUE』、毘沙門に負けて、今回はザックさんが後藤さんから勝つから。タイトルマッチが決まってもザックさんが勝つから、俺がYOSHI-HASHIをぶっ飛ばして、この年はTMDKの年だ。オイ、TMDKの年じゃねぇ! 大岩陵平の年だ! よく見とけ!」 藤田「今のこの試合の2~3試合前か? IWGPジュニアヘビーシングル、決まったのか? なんか耳に挟んだけど、決まったかどうか知んねぇけどな、それで決まるんだったら、俺にもやる権利はあるんじゃないか? なぁ、最後に決めたのは俺だ。それを横取りした石森太二。俺は超人にもシングルのチャンピオンにも借りがあるんだ」 YOH「(※突然入ってきて、藤田の額にキスをして)さっきのお返し(※と言って姿を消す)」 藤田「これは1回置いといて、これは1回置いといてな、まぁ真面目な話、俺にも挑戦権があってもおかしくねぇだろう。あのまま…まぁタラレバの話をしても仕方ねぇけどな、あのままあと10秒、15秒あったら、極められるチャンスだってあった。そこを上手く獲られてしまったのは悔しいけどな。そこは納得いかねぇぞ。あれで選手権が決まるんだったら、俺にもやらせろ。そうしたらな、IWGPシングルの、ジュニアシングルの史上最年少も更新できる。IWGPジュニアシングル、タッグ史上最年少二冠王だ。1月4日、1月5日、試合して終わっただけじゃない。その先まで見ている。俺にも挑戦させろ。あと、あの変態(YOH)は俺は大好きだから、いつでも相手してやる。チャンピオンだから」 ロビー「まあ、まあ、まあ、まあ、なんと言うことだ!今日の言葉は”クソ”だ!今好きな言葉だ。新日本は”クソ”プロレス。何故ならYOH、あれはまぐれだ。お前をほぼ仕留めてた。2023年の『BEST OF SUPER Jr.』と全く同じだった。グランドコブラツイスト?お前には新しい技だが、借りたってことか? この週末、1月11日PWAのリングで自暴自棄にはなりたくないけど、俺はそれほど頭にきてるんだ! でも2月11日の対戦はすでに決まった。だからロッキー、お前も冷静になるんだ。アメリカに帰って、TV番組に注力するんだ。でもしっかり準備はしておけよ。俺たち”イチバン・スイート・ボーイズ”が王者で、これまで対戦したことないような相手になるからな」 ザック「大丈夫か?フージはどこいった?」 ロビー「試合の後のことでかなり頭にきてな。YOHとロッキーからかなり嫌なことを言われた」 ザック「クソ食らえだ。その調子でどんどん言いたいことは言うべきだ。それこそが俺たちのチームのやることだ。俺たちはただやられるだけじゃない、しっかりとやり返すんだ」 ロビー「音声をどこかで収録するよ。YOSHI-HASHIがただ叫ぶだけのもの」 ザック「ドームでの2大会でメインイベントを勝利で終え、歴史を作った。この勢いのまま行くぞ。(日本語で)ゲンキ、ゴトウ(英語に戻り)ゴトウはますます元気になったと思わないか?まるで復活したようだ。でも聞けよ、俺はゴトウを尊敬してるし、称賛してる。もし大阪で王座戦が組まれるのであれば、あいつの最後のトップレベルの王座戦にしてやる。そしたら俺が喜んで、あいつをもっとリラックスできるような立ち位置に配置してやる。そしたらこれで残るは1勝。”V4”、4勝まであと1勝だ。なるべく早く5勝をあげたい。サンノゼの『BATTLE IN THE VALLEY』での”リング上での魔術師”ルチャのエチセロ戦が1週間弱で開催されるがそれはタイトル戦では無くなったようだ。でもそれは新日本の経営陣の判断だ。1週間で3度の王座防衛戦が組まれても喜んで防衛する。でもゴトウがしびれを切らすなら、お前にも王座挑戦権を約束しよう。(日本語で)どっちでも大丈夫よ(英語に戻り)俺はそんなことなんとも思わない。この王座は最強の証だ。新日本だけでなく。全ての国でだ。そして俺はこれを長いこと保持するつもりだ。未来は明るい。未来はオレンジ色だ」 <写真提供:新日本プロレス>
プロレスTODAY