パラスポーツで日本一の女子高校生「スポーツの楽しさを教えられる人になりたい」
ことし開催された全国障害者スポーツ大会で、大分県由布市の高校生が優勝しました。スポーツを通じて夢に向かって挑戦する姿を取材しました。 【写真を見る】パラスポーツで日本一の女子高校生「スポーツの楽しさを教えられる人になりたい」 仲間と野球に打ち込んでいるのは、由布市在住の芦刈柚衣さん(17)です。芦刈さんは去年5月から社会復帰を支援する「博愛こども成育医療センター」に通っています。 芦刈柚衣さん: 「野球はみんなと一緒にがんばれるところが好き。ピッチャーで投げるのが得意です」 芦刈さんは、10月に佐賀県で開催された全国障害者スポーツ大会に初めて出場しました。得意のピッチングをいかして陸上競技の「ソフトボール投げ」で52メートル59センチを記録。見事金メダルを獲得しました。 芦刈柚衣さん: 「緊張したけど自己新記録を出せてよかった。自分が一番出せる力を出せるようにしました」 競技歴わずか1年半で快挙を成し遂げた芦刈さん。指導にあたっている岡さんは、体を動かすことが好きな芦刈さんのポテンシャルを見出し、日々の練習をサポートしています。 博愛こども成育医療センター 岡康一さん: 「初めてキャッチボールをしたときに球のスピードにまずびっくりしました。運動能力が非常に高いので、技術的な指導をしたときにすぐ体現してくれる素晴らしいアスリートです」 国が今年公表した調査の結果、全国で知的障害者は114万人、不登校は34万人で、いずれも過去最多となっています。センターでは芦刈さんが選択するスポーツをはじめ、アートやパソコン操作など10種類のプログラムを用意。特性を伸ばすことに重きを置いて居場所づくりや社会復帰の支援に努めています。 博愛こども成育医療センター 柴山竜太郎部長: 「苦手な部分よりも発達障害の子たちはすごい才能を持っているので、才能に特化することで自信の回復につながり、大人になっていくなかで目標が見つかったりする」 芦刈さんはプログラムの一環で3か月前からギターにも挑戦。すでに周りの人を驚かせるほどの腕前です。
芦刈柚衣さん: 「かっこいいから始めました。スーパースターみたいな気分です」 スポーツを通じて全国の舞台で躍動した芦刈さん。周囲のサポートを受けながらこれからも新たな夢に向かって人生を切り拓きます。 芦刈柚衣さん: 「スポーツの楽しさを教えられる人になりたい。コミュニケーションを取ることを練習して、子どもたちに教えられるようにしていきたい」
大分放送
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