「自粛のせいに絶対したくない」高校ダンス部選手権出場への決意と道のり【#コロナとどう暮らす】
高校ダンス部の頂点を決める「第13回日本高校ダンス部選手権」夏の公式全国大会が開幕しました。今年はコロナ禍の影響により、地区予選はビデオ審査で行われ、8月18日、19日開催の全国大会についても、勝ち抜いた出場校のみが会場に集まり、無観客で実施するという異例づくしの大会になります。出場するダンス部は、コロナ禍で十分な練習ができませんでしたが、自粛期間中もインターネットを駆使して練習を行うなど、工夫しながら活動してきました。密を避けるため、部活動の在り方も新しい時代に突入しています。前例のない今回の大会に対してどのように挑もうとしているのか、強豪校ダンス部員と昨年度優勝校の顧問、そして主催者に意気込みを聞きました。そこには、どんな状況でもあきらめることなく全力で練習に励むダンス部高校生の熱意と、そのパワーに大人たちが突き動かされるという絶妙な連鎖、そしてコロナ禍の中で逆境に負けず成長する姿がありました。(Yahoo!ニュースVoice編集部)
コロナ禍でリモート練習~同志社香里ダンス部
同志社香里高校は、おととしの夏の公式全国大会ビッグクラス部門で優勝し、過去には3連覇した記録を持つ強豪校です。今年の夏の大会に向けては、コロナ禍で集まって練習することが出来ない中、どうすべきか部員たちが自主的に考え、インターネットを使ってリモート環境で練習するなど工夫してきました。この夏が高校最後の挑戦となる3年生の部長と副部長に、初めて取り組んだ練習環境の中で難しかったことや新たな発見に繋がったことなどを聞きました。 梶浦さん(同志社香里高校ダンス部 部長): (自粛期間中は)1個の音楽に合わせて、それを分割して各々が創作するとかそういうのもやっていたんですけど、ZoomとかLINEの電話、ビデオカメラの機能を使って、リアルタイムで皆で練習する時間を共有するってことは、やっぱり大事だなと思ったので(リモートでの練習を)やっていました。 【自粛期間中、リモート練習をしてみて難しかった点】 梶浦さん: 表情とか息が感じられない分、本当にみんながこう思っているというのが伝わりづらいというか、やっぱり直接(その場に)居られるからこそ感じられるものってあると思うんですけど、それが出来ないので、そこに関してはリモートの限界はあるというのを思いました。 【コロナ禍の逆境で、彼女たちが得たもの】 島田さん(同志社香里高校ダンス部 副部長): 普段全然しゃべることがない後輩と、たくさんいろんな話ができたのが、私はリモートの練習をやってた中では楽しかったなって思います。 城戸さん(同志社香里高校ダンス部 副部長): 家で撮ったりとかしてる時に、自分が踊っている姿を見られて嬉しいと(家族が)言ってくれたり、そういう反応はしてくれていました。 早川さん(同志社香里高校ダンス部 副部長): 一人一人の癖っていうか、良いところも悪いところもすごい丁寧に見ることが出来たので、リモートって聞いたら全然直接関わりも出来ないし、すごい不便な部分もある反面、そういう良いところも見えて、私的にはこの自粛期間もすごい成長する時間に出来たかなって思いました。 【最後の大会、自粛期間があったからこその集大成にしたい】 梶浦さん: (うまくいかない時に)自粛があったからっていう理由は絶対つけたくないし、逆にその自粛期間があったからこそ、今までのいろいろな日常がどれほどありがたかったのかというのも、すごい知れたので、そういう事をいろいろこの期間に感じられた自分たちは、今まで以上にいろいろなことを考えて最後挑めるなという気持ちがあるので、夏の大会は私たちの最後の夏なので、高校生の最後の集大成をいい形で後悔なく、満足いく形で終われるように最後まで諦めず頑張りたいと思います。