「専業主婦がそんなにエライか?」パート母が翻弄された田舎の「祭り」。男尊女卑な「昭和親父たち」へのムカつきが止まらない
「専業主婦にもなれないなんて…」
ここ数ヶ月、パートで働く主婦の「103万円の壁」問題が連日、ニュースで取り上げられている。光熱費や物価の急騰により、一般家計が苦しくなっていることも明白である。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が語る。 「特に子育て世代のご家庭は、現在と将来のことを見据えて、ご主人の給与所得だけでは不安であるという理由で、奥さんがパートで働きに出ることが顕著です。また、女性が働くということは単に、家計をサポートするだけではなく 一般社会と接点を持ち、自身の人生を豊にしたいという目的を持っていらっしゃる方も多いです。女性が働く、社会に出ることをご家庭だけではなく、地域や学校でも協力できるスタンスがあることが理想ですね」 しかし、世の中には、そんな女性たちのことを無視するかのごとく、当事者ではない人たちが言いたい放題に物事を決めていく場面が数多く存在する。今回は、まさにそんな状況にでくわした女性に話を聞くことができた。
浜島景子さん(仮名・48歳)は、今年から町内会で係をしている。 「やりたくはありませんでしたが、輪番制なので仕方なく。仕事は町内会費を集めること。それから、夏と秋のお祭りのお手伝いをすることです。私の住んでいる地域は田舎で、昔から続く「お祭り」が多いんです。今年はコロナが緩やかになったこともあって、夏から秋にかけてお祭り三昧でした...」 この係を取り仕切るのが、町内会の理事と理事長だ。 「理事長は近所では有名な地主のうちの長男。今年、お父さんから引き継いだみたいです。そのほかの理事会メンバーは、見事におじさんだらけ。今どき信じられません。結構異様な雰囲気ですよ」。 理事の多くは現役を引退した人たちで、家にいづらいこともあり、理事会にはフル参加ということらしい。 「団塊の世代特有と言いますか、奥様は専業主婦が基本なんですよね。みなさん、そこそこの会社にお勤めで退職をして、天下り。今は仕事をやめてゆっくりしている70代がメインです。 二世帯住宅のおうちも多く、孫の世話をしているなんていう方も少なくありません。親類や親が近くにいない私には想像し得ない世界です」。 さらに係の仕事は驚きの連続だったと景子さんは話す。