ウイリアムズ、アントネッリをシーズン後半にF1デビューさせる予定はなし。トト・ウォルフも起用を押し付けず
ウイリアムズF1のチーム代表を務めるジェームズ・ボウルズは、メルセデスのジュニアドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリに、2024年のシーズン後半にウイリアムズでレースをする機会を提供する予定はないと語った。 【写真】2024年FIA F2第10戦スパ・フランコルシャン スプリントレース アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング) 7月29日、ウイリアムズは、2025年のドライバーラインアップについて長く待ち望まれていた明確な情報を提供した。フェラーリを離脱するドライバーのカルロス・サインツが、2025年からアレクサンダー・アルボンとともにレースをすることを認めたのだ。このニュースは、ローガン・サージェントのF1での2年間の活動がおそらく終わることを意味している。 ボウルズはサージェントの苦戦を認めつつも、23歳の彼がチームでのシートを引き続き確保していくことの必要性を強調した。 「私が以前言ったのは、自分の居場所を確保せよということだったと思う。そしてシルバーストンとブダペストで、彼は自分の居場所を確保した」と、先週末のベルギーGPを前にボウルズが語ったと『formu1a.uno』が報じた。 「今週末のレースウイークに、彼にはさらに頑張ってもらいたいが、レースごとに決定を下すつもりはない」 「私が望んでいないのは、ここに座って、この状況のなかでローガンの居場所は永遠に確保されていると言うことだ。それは確保しなければならないものだ。私やアレックスが自分の仕事を確保しなければならないのと同じようにだ」 以前メルセデスでストラテジストを務めていたボウルズは、今でも元のチームやトト・ウォルフ代表と密接な関係を保っている。したがって、アントネッリがメルセデスに昇格する前に、ウイリアムズでレースの機会を与えられる可能性もあると考えられる。 しかし、サージェントが結果を出せなかった場合、ボウルズは選択肢を再検討する権利を有してはいるが、彼はサージェントをアントネッリのような10代の天才ドライバーではなく、より経験豊富なドライバーとのみ交代させるつもりだと明言した。 「トトは彼を私の方に押しやろうとはしていない。そして前にも言ったように、私の考えとしては、成功してプロのレーシングドライバーとして活動していくあらゆる機会を、ローガンに与えたい」 「私がバランスを取り、(彼の残留に)絶対的にイエスと言わなかった理由は、このマシンをもっと速くしたら、チャンピオンシップをできるだけ上位でフィニッシュする責任が私にはあるからだ。そして我々はマシンをもっと速くするつもりでいる」 「彼が結果を出せば、素晴らしいことだ。もし彼がそうしなければ、私は自分の選択肢を再検討する必要がある」 ボウルズはアントネッリについて、スパで雨のなか行われたFIA F2のスプリントレース(レース1)における印象的なパフォーマンスと、特にオー・ルージュでウイリアムズのジュニアドライバーのフランコ・コラピントに対して仕掛けた大胆なオーバーテイクの動きを評価した。 「非常にプライベートなことについて話すが、トトが気にしないことを願っている。我々は、昨日F2のレース中にメッセージをやり取りしていた。そして私にとって、キミがやったことは非常に印象的だ。それは、我々のドライバーであるコラピントに対するものだった。彼はイン側に上がっていったが、減速しなかった。レーシングカーに乗ったことがある人なら、その動きがいかに大変なものか分かるだろう。雨のなかでああするには、単に勇敢であるだけでなく、非常に多くのスキルが必要だ。そして彼はオー・ルージュの頂上でスナップした。あれは印象的だ」 「彼はいい子だが、17歳だ。そして質問に答えるが、私は彼が何を達成しても誇りに思うだろう。なぜなら私はここ数年ずっと彼の旅路の一部だったからだ。しかし、それがウイリアムズに重なるかどうかはわからない」 [オートスポーツweb 2024年07月31日]