中途採用者が職場に溶け込むための“アンラーニング”とは 「自分の視点を柔軟に変える」5つのポイント
“外の目”からの意見は、会社変革のためのきっかけ
キャリア採用で途中からジョインする人は、その会社に染まっていないからこそ外からの新鮮な視点を持っていることが多いです。 私が働く会社では、新しくジョインしてくれた人にはその月の終わりに1カ月、新しい職場で働いてみて感じた気づきを発表する「ファーストマンス・レポート(1st month report)」を月末の納会で報告してもらっています。最初の月だからこそ気づいたおかしいと思ったことや変えたらいいと思うこと、逆にいいなと思ったこと、そうしたことをプレゼンしてもらいます。 それによって既存社員は外部の視点からアンラーニングさせてもらえる機会になり、ジョインした人も言葉にすることで違和感やいいと思ったことをアウトプットできる機会になり、一石二鳥なのです。
会社を変革したいと思うとき、外部のコンサルタントに入ってもらうのも一つですが、そうした外部の会社が1、2日来て会社のおかしいところを見つけてもらうよりも、外から入って1カ月実際に働いてきた人が見えるもののほうが現場の気づきが多いはずです。彼らが感じた違和感こそが、変革の一歩なのです。 受け入れる側にも、キャリア採用の人を含め、多様な視点を統合する取り組みが重要です。 耳に痛いことも、外の新鮮な目を持つうちにどんどんアウトプットしてもらえる環境が作れるといいですね。 構成・編集:岩辺みどり 写真:鈴木愛子 デザイン:山口言悟(Gengo Design Studio)