【MLB】メッツがブルペン補強を狙う パドレスからFAの左腕タナー・スコットと交渉 大型契約の可能性も
米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者によると、メッツはブルペンの補強を狙っており、FA市場に残る最高のリリーバーである左腕タナー・スコットと交渉を行ったようだ。サモン記者は、メッツとスコットの交渉が対面ではなく電話かビデオ通話で行われた可能性が高いことを伝えている。すでに先発補強を終えたとみられるメッツだが、ブルペン補強はほぼ手付かず。スコットの獲得に成功すれば、守護神エドウィン・ディアスとの強力な「勝利の方程式」が完成する。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在30歳のスコットはオリオールズ、マーリンズ、パドレスで活躍してきたリリーフ左腕。昨季はマーリンズとパドレスの2球団合計で72試合に登板して72イニングを投げ、9勝6敗22セーブ、11ホールド、防御率1.75、84奪三振の好成績で自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。ポストシーズンでも5試合に登板して被安打わずか2、無失点に抑える好投を披露。シーズン終了後にFAとなり、今オフのFA市場における最高のリリーバーとして動向が注目されている。 メッツは今オフ、ショーン・マナイアと3年7500万ドルで再契約を結び、2年3400万ドルでフランキー・モンタス、3年3800万ドルでクレイ・ホームズを獲得したが、ブルペンには目立った新戦力がいない。現時点ではホセ・ブットーやリード・ギャレットがセットアッパーの筆頭候補だが、十分な実績がある選手たちではなく、守護神ディアスにつなぐ8回を安心して任せられる投手としてスコットの獲得を検討しているようだ。 なお、スコットは年平均2000万ドル前後の大型契約を希望していることが明らかになっている。これは一流クローザー級の金額だが、スコットにその実力があることは事実。昨オフにアストロズがジョシュ・ヘイダーと結んだ5年9500万ドルの契約が基準となってくるかもしれない。スコットの獲得には大型契約が必要になることは間違いなさそうだ。