「パリ五輪のカーボンフットプリントを50%に」: 日本人スタッフも詳細を語ってくれた
事前に工事関係者がデジタルツインで仮設の競技会場をイメージできていたので、工期が短くても問題が生じなかった。3D空間で細部まで見える化したことで、各部門間での話し合いがスムーズに進んだという。
■全スタッフの「環境負荷」を数値に
組織委員会の全スタッフに環境負荷を意識づけするため、日常生活のカーボンフットプリント(CFP)を算定できるアプリを使った。このアプリは、「クライメート・コーチ」という名称で、全スタッフのPC内に入っている。 移動や食事、消費などを通して、毎日どれだけ環境負荷をかけているのか、数字で見える化した。このアプリでは、脱炭素につながる「解決策」も提案する。環境負荷を数字で可視化できたことで、肉より魚を選んで食べるようになったスタッフもいるという。 このCFP算定アプリは、個人用とイベント用で分かれており、イベント用は一般にも公開している。フランス国内の他のスポーツイベント団体も利用できるようにした。